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和歌山のクールスポット

皆さま、こんにちは。今年の夏は日本全国異常な暑さに見舞われ、厳しい残暑が続いていますね。暑さで夜が寝苦しく、私も若干バテぎみです。涼しいと思っていた北海道や東北、北陸が40度近くになるとは驚きました。

北海道に知人がいる友人の話によると、北海道のマンションはエアコン(冷房)を取付けられる仕様になっていないそうで、北海道にはエアコンのないご家庭も多いとか。

昔は本州の涼しい避暑地にも暖房はあっても冷房がない所もありましたが、今では日本全国エアコンがないと過ごせません。北海道にも普通にエアコンを取付できる仕様の住宅が増えることを願っています。

さて、今回のブログは、厳しい残暑の中頑張っている皆さまに、和歌山の涼しいスポットをご紹介したいと思います。

熊野古道・中辺路(なかへち)ルートで熊野へ、北山村へ

和歌山県なのに三重県と奈良県に囲まれていて、和歌山県のどの市町村とも隣接しない「飛び地」北山村はまさに秘境。今回スタッフは出先の白浜から車で田辺へ出て、いわゆる熊野詣の中辺路(なかへち)ルートで北山村へ向かいました。

熊野は和歌山県南部から三重県南部の地域のこと。和歌山県南部に「熊野三山」と呼ばれる三つの神社、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社があります。その中心となるのが「熊野本宮大社」です。熊野三山へお参りするための道が熊野古道。

長いトンネルをいくつも通り、道中疲れて眠くなりそうな時に突如あらわれた大型ドライブイン「ちかつゆ」。

焼きたてパンを売っているベーカリー、お土産屋さん、甘味処、栄養満点の食材とろろや鰻・シカ肉定食等が食べられるお食事処。

そしてAコープスーパー熊野古道ちかつゆ店。おかげでお腹も満たされ一休みでき、山奥に入る前に食料も買えたと感謝していました。ベーカリーで買ったクロワッサンはこれまで食べたクロワッサンの中で一番美味しかったそうです。ちかつゆさんありがとうございました!

●ちかつゆ (熊野古道 大型ドライブイン)

和歌山のクールスポット(その一)熊野本宮大社

その後、暫く走って熊野本宮大社に着いたのでお参りしました。深い山と森に囲まれた熊野は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されている由緒ある聖地。熊野本宮大社は全国3000社ある熊野神社の総本山です。ひんやりとした清浄な空気が流れ、気持ちがよかったそうです。

photo by Rinko Nakamura

今回行けませんでしたが、熊野本宮大社の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」は熊野本宮大社の旧社地。車道からも大きな日本一の大鳥居(高さ約34m)が見えました。社殿が建てられたのは紀元前33年。明治22年に大水害が起きるまで、熊野川・音無川・岩田川が合流する中洲に社殿があったそうです。

奈良時代には仏教を取り入れ、神=仏としておまつりするようになり、室町時代には武士や庶民の間にも熊野信仰が広まったそうです。男女や身分を問わず、全ての人を受け入れる熊野本宮には大勢の人が参拝に訪れ、その様子は「蟻の熊野詣」に例えられたそうです。

熊野本宮を後にし、再び長いトンネルをいくつも通り、深い谷にかかる橋を渡ってようやくスタッフは目的地北山村にたどりつきました。

台風接近であいにくのお天気。北山川はダム放水で増水中。確かに以前テレビで見た時は、もっと岩場がゴロゴロしていたかと。増水のおかげ?で画像や動画で見る渓谷は霧に包まれとても神秘的な雰囲気ですね。

photo by Rinko Nakamura

和歌山のクールスポット(その二)北山村 おくとろ温泉の源泉

旅の疲れをとろうと、スタッフは道の駅おくとろ・おくとろ公園に隣接している「おくとろ温泉」へ。次のクールスポットはここ「おくとろ温泉」です。

お風呂なので残念ながら写真が撮れませんでしたが、自然の景色を望む広々とした内湯に硫黄の香り、岩作りの露天風呂。近くには北山川が流れ、なかなかよかったそうです。

露天風呂の入り口に「源泉」と表示された人一人が入れる程の大きな壺湯があり、壺湯に長く入っていた人が出たのでスタッフも入ろうと手を入れてびっくり!冷たかったそうです。

おくとろ温泉の源泉は何と29度。ぬるま湯というよりも水風呂ですね。せっかくの源泉なので我慢して暫く浸かったそうですが、体が冷え切ってしまい、温かい露天風呂に飛び込んでほっとしたと言っていました。雨の中の露天風呂も風情があってなかなかよかったそうですよ。

●筏下り・おくとろ温泉(和歌山県・北山村行政サイトトップページ)

和歌山のクールスポット(その三)北山村 清流・北山川

鮎やうなぎも棲む清流として知られている北山川。北山川では「筏下り」や「ラフティング」を楽しむことができます。現在筏下りを体験できるのは、日本で唯一ここ北山村だけだそうです。

残念ながらスタッフが楽しみにしていた筏下りはダム放流による増水で中止に。ラフティングの方は安全コースをとって実施されました。

川の水はとても綺麗で、雄大な渓谷を眺めながらボート漕ぎは最高に楽しかったようです。通常の迫力あるコースではなかったですが、終わってすぐにもう1回やりたくなった!と言っていました。

photo by Rinko Nakamura

キャニオニングという川の上流部で沢下り等を行う川遊びがありますが、今回、川の端の浅い所の流れに乗るプチキャニオニングのような体験ができたそうです。ガイドさんがロープで安全を確保してくれるので安心して楽しむことができたと言っていました。

ウェットスーツとラッシュガード(長袖)を着ていても川の水は冷たかったとか。川の中で泳いだのに全然臭くならなかったことに驚いたそうです。それほど水が綺麗だったということでしょう。さすがは清流と名高い北山川ですね。写真を見ていても、こちらも川面を走る風を感じました。動画の水の音も涼しげです。

●アウトドアクラブ アイスマン(ラフティング体験)

和歌山のクールスポット(その四)ホテル浦島エスカレーター「スペースウォーカー」

熊野を後にし、新宮を通って那智勝浦へ向かいました。那智勝浦には、半島まるごとホテルの大温泉郷、ホテル浦島があります。

ホテル浦島さんへは離れた駐車場からホテルのバスで移動しました。そのままバスでホテルへ行けますが、送迎船乗り場で下車して船に乗って行くこともできます。

photo by Rinko Nakamura

海底が隆起してできた岬に立つホテル浦島は天然大洞窟風呂「忘帰洞(ぼうきどう)」や「玄武洞(げんぶどう)」で有名です。

於泥岩層の絶壁が熊野灘の荒波に削られ、長い長い年月をかけて形成された天然洞窟で、皆さんもテレビで一度はご覧になったことがあるかもしれませんね。

歴史も古く、ここに温泉が湧いてできた湯だまりに人々が沐浴しはじめたのは、熊野詣が盛んだった平安の頃にまでさかのぼるそうです。

今回ご紹介したいのは温泉ではなくホテル内にあるエスカレーター「スペースウォーカー」。スペースウォーカーはホテル浦島さんの本館と山上館をつなぐエスカレーターで、全長は154m、傾斜角度が30度、高低差77m、所要時間5分45秒!のとんでもなく長いエスカレーターなんです。

私は随分前に乗ったことがありますが、スタッフは今回が初めて。途中後ろを振り向くとあまりの高さに足がすくんで背中がスーッと涼しくなるクールスポットです。

驚いたのはエスカレーターの横に階段があり、その数なんと428段。ちなみに那智山の階段は全部で467段だそうです。エスカレーターに乗って立ってるだけでも足がすくむのに、下りの階段を降りている強者がいたそうですよ。

スタッフも余裕がなかったようで、残念ながらスペースウォーカーの画像や動画が撮れませんでした。ホテル浦島さんのサイトをご覧下さい。

●日本一長いエスカレーター「スペースウォーカー」(ホテル浦島)

和歌山のクールスポット(その五)那智勝浦 那智の滝

photo by Rinko Nakamura

さて、和歌山のクールスポット、最後は「那智の滝」です。那智の滝がある那智山一帯は、滝に対する自然信仰の聖地。那智の滝は熊野那智大社の別宮、飛瀧神社(ひろうじんじゃ)のご神体として古くから人々に崇められています。「一の滝」とも呼ばれ日本三大名瀑の一つです。

一の滝は飛瀧神社の神体、飛瀧神社の境内に設けられた滝見台から見ることができます。落差133m、銚子口の幅13m、瀧壺の深さは10mの落差日本一の名瀑で、落下する水量は毎秒1トン程とも言われています。

駐車場付近から滝見台までは、足元の悪い石段を何段も下っていき、スタッフも結構キツかったそうです。体の不自由な方はどうなるのか気になったと言っていました。調べると、熊野那智大社は車椅子可能でしたが、飛瀧神社のある滝見台には車椅子用のルートはありませんでした。

滝見台が近づくにつれ、滝の音がどんどん大きくなり、滝見台に着くと大自然の迫力に感動したそうです。そして、体の不自由な方こそ来たいところかもしれない、と思ったそうです。

滝の周辺には国の天然記念物に指定されている那智原始林が広がり、滝の水しぶきや森林からマイナスイオンをたっぷりと浴びて涼しかった言っていました。

いかがでしたでしょうか。厳しい残暑の中頑張っている皆さまに、少しでも涼をお届けできれば幸いです。お体にお気をつけてお過ごしください。

(参考資料)
・世界遺産・熊野は“蘇りの聖地”。その中心「熊野本宮大社」でパワーチャージ!(るるぶ&more)
https://rurubu.jp/andmore/article/7463
・5分でわかる熊野本宮大社 http://www.hongutaisha.jp/digest/
快適設備で手ぶらでOK!無垢な源泉が楽しめる「おくとろ温泉」(和歌山道の駅ドットコム) https://wakayama-michinoeki.com/topics/okutoro-onsen/
・世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」のすべて(和歌山文化財ガイド)
http://wave.pref.wakayama.lg.jp/bunkazai/worldheritage/page02.html