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韓国 釜山(プサン)出張

皆さま、こんにちは。蒸し暑い日が続いています。気温と湿度が高くなるこの季節、よくあるのが蜂の被害です。毎年6月頃になると、長年お付き合いのあるお客様から蜂駆除用の防護服の注文が入ります。

水産合羽の製造と違い、防水仕様ではないのでウエルダー加工(溶着)の必要がなく、縫製のみです。

蜂が侵入しないよう、パーツを合わせるところ、袖付け、脇、前股上、後ろ股上等は、二本針ミシンで巻き縫いをしています。

上着とズボンをドッキングし、上着の胸から背中にかけてファスナーでヘルメットをドッキングする仕様になっています。一見宇宙服のようです。

防護服を着用して炎天下での蜂の巣の駆除作業は、過酷な作業として知られていますが、最近は空調服タイプの防護服があります。

空調服は風を吸い込むので、蜂を吸い込まないよう、ファンにネットを取付ける仕様になっています。

合羽の生地

さて、水産合羽の生地は塩ビ、正式にはポリ塩化ビニールクロライド(PVC)です。最近は軽いポリウレタンのニーズが増えています。

創業当初は、両面ターポリン(塩ビの生地の名前)を使った合羽を製造していました。表も裏も塩ビの生地で、丈夫ですが重く、生地に厚みがあり、ウェルダーの加工(溶着)も大変でした。

その後軽量化のため、両面ターポリンが片面生地に変わりました。表はポリ塩化ビニールクロライド(PVC)、裏はポリエステル基布、それらを貼り合わせた生地を使っています。


製法は生地メーカーさんによって違いますが、当社が使用している生地は、ラミネート加工・トッピング加工の2種類です。

ラミネート加工は、生地メーカーさんがPVCフィルムメーカーさんにオーダーした生地、ポリエステルの裏布、接着剤などを各素材メーカーさんから仕入れ、それらを貼り合わせて作ります。

トッピング加工は、PVC樹脂、可塑剤、その他原料を配合し、シート状になった素材を接着剤を塗った裏布に圧延します。裏布の生地の隙間にPVCが入り、表の生地の色が強いです。裏と裏をウエルダーで溶着できます。

当社は一部ポリウレタン(PU)生地の製品も造っていますが、ほとんどの製品が塩ビです。水産合羽用のポリウレタン(PU)生地は軽いのが特長ですが、裏布との接着力がよくないとPUが浮いてくる場合があり、生地の製造が難しい素材です。

そのようなことから、剥離強度があり(生地が剥がれない)、ウエルダー加工できるポリウレタン生地を現在調査中です。

先日、技能実習生受入機関さんの紹介で、韓国の生地メーカーさんのポリウレタン生地を見に行ってきました。

関空へ

韓国釜山金海空港まで1時間半程度。私久保と副社長は車に乗って、7時に紀美野町を出発しました。

海南東インターから阪和自動車道に入って走りました。上之郷ICから関西空港自動車道を通って橋を渡り、関空に到着。今回は事前に駐車場を予約しました。普通に駐車場に入った後、予約専用ゲートに入って駐車しました。

普段と違って今回は4F国際線ロビー。9時前に技能実習生受入機関の担当者さんとロビーで待ち合わせて、3人で搭乗手続きに向かいました。

パスポートと予約番号を用意して、自動でエアチケットを発券。航空会社のカウンターに荷物を預けました。今回はLLCのジンエアーを利用しました。

本館4Fでエアチケットとパスポートで搭乗手続きして国際線ゲートへ入りました。3Fへ行き、保安検査所を通り、税関・出国審査で出国手続きして、トランジットエリアに入りました。国際線搭乗口までは、ウイングシャトルに乗り、数分で搭乗口に到着しました。

訪れるたびに手続きのシステムが変わっていて、本来なら戸惑うところ、普段から海外出張に慣れている担当者さんのおかげでスムーズでした。

出発まで時間があったので、カフェスタンドでコーヒーを買って飲み、出発の15分前に搭乗しました。

出国、釜山へ

機内は通路を挟んで左右3列、縦列30の座席数180席程度の小さな飛行機でしたが、ほぼ満席でした。7時に会社を出てから3時間半、10時35分に関空を出発しました。釜山金海空港まで1時間半のフライトです。

台風の影響で関空を離陸して暫くは揺れ、ずっと雲の中でした。シートベルト着用サインがずっとついていました。雲の上に出ると安定しました。

機内モニターがなく、どのようなルートで飛んでいるのはわからなかったですが、暫くすると海と大陸が見え、着陸態勢に入り、12時10分頃着陸しました。案外近かったです。

韓国釜山(プサン)に到着

手荷物を受け取って入国手続きに行きました。韓国では事前電子入国手続きを取っていることを担当者さんに伺って、前日にパソコンで入国手続きをしていました。窓口は7つあったにも関わらず混雑していて長い列に並びました。

1時間後にようやく順番がきて、入国審査官にパスポワートとチケットを渡しました。戻されたパスポートを見ると、スタンプの代わりにQRコードのシールが貼られていました。

次に両手の人さし指の指紋認証と顔認証があって、韓国に入りました。

私がビジネス出張したことのある国では、入国時の指紋認証や顔認証はなかったです。

今どきは他の国でも同じようなことをしているのかどうかわかりませんが、国内・海外ドラマで見る、刑務所に入るシーンと同じですね(笑)

テグ(大邸)へ

到着出口に、担当者さんの知人で、生地メーカーを仲介してくれたエージェントの方がベンツで迎えにきてくれました。初めてベンツに乗って高速道路を走り、テグに向かいました。

山があり、田んぼもあり、日本を同じような風景でした。高い山はなかったですが、松の木が多かったように思います。日本と同じで松食い虫にやられて茶色くなってる所もありました。

1時間後、工業団地エリア、テグに入りました。

工場見学

ヒュンダイケミカルさんを訪問しました。ヒュンダイ自動車の関連会社さんです。社長さんが日本語のわかる方で、社長さんと工場長さんと会議室で話をしてから工場見学しました。

ヒュンダイケミカルさんは、韓国のPCメーカーサムソンのPCカバーの生地、化粧品のパフなど製造しているそうです。

ポリウレタン生地の工場を見学しました。第一工場と第二工場があり、第一工場を見学しました。工場内は溶剤の臭いが強かったです。回転している紙がロールを通る時、柄杓で液体(PU)を補充しながらコーティングして生地を作る方式で、私は初めて見ました。


コーティング加工の後、紙にPUをコーティングしたシートとポリエステルの基布を接着剤で貼り合わせていました。

貼り合わせたロールを、乾燥室で乾かしていました。最後に紙をはがしながら、生地ロールになる、とのお話でした。

ゴミひとつ落ちてない清潔な工場での丁寧な物作りに感心しました。ヒュンダイケミカルさん、この度はありがとうござました。

釜山へ移動

ヒュンダイケミカルさんを出て、高速に乗り、ホテルのある釜山へ向かいました。

日本では国産の自動車・軽自動車が多いですが、高速でも下道でも韓国の自動車より、外国車の方が多かったように思います。

ベンツ、アウディ、BMW、レンジローバー、ジャガーなど、高級車が多かったように思います。レクサスが1台走っているのを見たくらいで、日本車はほどんど走ってなかったです。

排気量の多い方が税金が高いのは日本と同じだそうです。軽トラは何台か走っているのを見ましたが、コンパクトカーや軽自動車は走ってなかったです。

ナンバープレートの色が違う車が走っており、尋ねたところ、普通車は白で、社用車が黄色とのことでした。

黄色と言えば日本では軽自動車ですが、韓国の黄色のナンバープレートは蛍光色のような色でした。

釜山(プサン)の夜の街へ

さて、釜山市内のベニキアホテル海雲台にチェックインしました。ビジネスホテルですが、部屋は広かったです。

エージェントさんのおすすめで、夕食はプルコギの店に行きました

最初はステーキ肉の焼肉を頂きました。薬味が何種類かあり、私は塩とわさびで頂きました。プルコギは味漬けした柔らかい薄いお肉で美味しかったです。

釜山の街を歩きました。観光客で賑わっていました。食べ物屋さん、履き物やさん、果物やさん、食堂が多かったです。

超高層マンションがそびえていました。韓国は今不動産が高いそうで、写真のマンションは最低でも3億円するそうです。

釜山の朝

さて、韓国は朝食にたら鍋を食べる習慣があり、翌朝はエージェントさんおすすめのたら鍋のお店に行きました。

入り口ドアにブルーリボンシールがたくさん貼ってあり、ブルーリボンが多いほど美味しいお店だそうです。

たら鍋は、たら、薄切り大根、ねぎが入って、塩ベースに韓国の辛み調味料の味付けでした。塩気も辛みも強かったです。たら独特の臭いが少し気になりましたが、美味しかったです。


カクテキキムチ、イカキムチ、きゅうりの漬物、玉ねぎ、海苔と一緒に頂きました。普段は食べませんが、辛みのないシャキッとした玉ねぎで美味しかったです。


韓国の海苔と言えばごま油が塗ってある海苔ですが、今回の海苔はいわゆる味のついてない浅草のりタイプでした。卵焼きは中にカニカマと海苔をくるんだ卵焼きで、美味しかったです。

海辺のカフェ

たら鍋食堂を出て、車で眺めのいい海のそばのカフェに行きました。釜山の海側と街側、両方見える場所でコーヒーを飲みました。レールに乗って走る観光用ゴンドラに乗ると、もっといい景色が見れる、とのことでした。

日本へ

レインボーブリッジに似た橋を渡って空港へ向かいました。高速道路を走って40分。空港でエージェントさんと別れて、3人で空港に入りました。


機械でチケットを発券。チケットとパスポートを持って航空会社のチェックインカウンターに並びました。混んでいて30分並びました。

荷物を預け、手荷物検査の間、5分待機するように言われ、待っていました。呼び出しがなかったので、出国手続きに入りました。

パスポートとチケットを機械にかざし、帰りは片手の人差し指認証と顔認証後、ゲートに入りました。

免税店でお土産に韓国海苔とお菓子を買いました。搭乗口の手前にあるスタンドで、スイカのジュース、アイスコーヒーを買って飲み、飛行機を待っていました。

台風で飛行機が飛べるかどうか心配でしたが、予定通り出発しました。帰りもほぼ満席。ほとんど雲の上でした。

関空に近づいてきた頃、少し揺れました。着陸前に右手にりんくうタワーを見ながら無事着陸しました。

手荷物受け取りフロアで入国カードに記入して、しばらく待って手荷物を受け取り、入国審査官にパスポートとチケットと入国カードを見せて帰国しました。

担当者さんと空港で別れ、二人で車に乗り紀美野町に向かって走り、4時半頃会社に到着しました。

冬ソナが流行った頃ドラマで見て以来、韓国の街を見ることはほとんどなかったです。釜山は、歌の「釜山港へ帰れ」の影響で漁師町のイメージがありましたが、高層ビルの立ち並ぶ近代的な街に驚きました。

一泊二日、滞在時間24時間、初の韓国への旅でした。担当者さん、エージェントさんのおかげで生地メーカーさんの工場を見学、本場の韓国料理を味わい、港町釜山を歩くことができました。ありがとうございました。

伊賀の忍者屋敷

皆さま、こんにちは。爽やかな季節も終わり、蒸し暑くなってきました。雨の日には湿度70~80%にもなり、先日事務所のエアコンの掃除をして、エアコンを使い始めました。

さて、先日忍者で有名な伊賀の里に行ってきました。

きっかけは、東京近郊の友人が忍者修行に行ったという話を聞いたからです。友人が忍者修行に行ったのは、房総半島の先端の方、千葉県は南房総市の山中にある「忍者の里」。

日光〇〇村のような大型アトラクション施設とは違って、竹藪の中、地上3メートル程度の高所に竹で組んだ修行コースがあります。下へ落ちないように綱渡りのようにして前進します。空中ブランコもあったそうです。

途中、手裏剣や弓矢の修行、高さ50~60㎝の竹で組んだ低所修行コースをほふく前進し、最後に築300年の古民家に潜入し脱出する修行など、かなりハードだったそうです。

実は私は昔から忍者のファンです。きっかけは昔読んだ真田太平記。天下を取ろうとする徳川と豊臣の闘いで、忍者が暗躍する話です。

忍者の働きで時代が変わることもあったと思い、彼らの優れた身体能力と強い精神力、忍耐力に感心し、興味を持っていました。

友人の話では、若い頃海外へ行き、こちらが日本人とわかると、忍者に会ったことはあるか?等、必ず忍者のことを聞かれ、答えるのが難しかったと言っていました。

こちら(近畿)は伊賀や甲賀など忍者の本場、インバウンドで海外からの旅行客も多いことから忍者修行できる所があるはずだと言われ、調べたところありました。地元から日帰りできるところが伊賀の忍者博物館でした。

伊賀に向けて出発

今回も私久保と副社長の二人旅です。伊賀の里のある三重県伊賀市までは2時間半程度。いいお天気に恵まれ、日曜の朝8時に紀美野町を出発しました。

三重も奈良も和歌山の隣で、地図で見ると近いようですが、紀伊半島はほとんどが山。

服部半蔵で有名な伊賀は三重県、甲賀は滋賀県、将軍家の兵法指南役で有名な柳生は奈良県。根来衆・雑賀衆の僧兵忍者は和歌山県。

紀伊半島は剣士や忍者の本場です。今も昔も山の中を通っていきますが、車でも意外と時間がかかります。

お隣の紀の川市まで下道を走り、紀の川ICから京奈和自動車道(E42)を奈良方面に向かって走りました。

奈良県に入り橿原高田ICから西名阪(にしめいはん)自動車道(E25)を走りました。

紀の川ICから橿原高田ICまでの区間は、現在工事中で無料区間です。

天理ICから名坂(めいはん)国道に入って走り、上野ICで降りました。名阪国道は昔からある国道ですが、高速道路のように走れます。

下道の国道368号を走って伊賀に到着。

忍者屋敷へ

伊賀流忍者博物館は、伊賀市内にある上野公園の一角にありました。

窓口で入館券(大人千円)を買って敷地内に入りました。忍者姿のスタッフにチケットを見せ、石畳の道を歩くと茅葺き屋根のからくり忍者屋敷がありました。外観は昔の普通の民家です。

忍者屋敷ではそれぞれの忍びの家に伝わる武器や忍術を守るため、様々な仕掛けからくり(どんでん返し、隠し階段、仕掛け戸等)を備えていました。

屋敷に入ると土間で、靴を脱いで板間にあがりました。板間には刀隠しの仕掛けがありましたが、案内人が海外の人に説明をしていたので、他の部屋から見学しました。

見張り所・見張り所への隠し階段

部屋に入ると、忍者姿の案内人がいました。写真右上隅に茶色の板のような部分と白い部分がありますが、板が格子状になっており、そこが隠し部屋で見張り所でした。

写真の階段は、見張り所へ行くための隠し階段です。忍者が手に持っているのは、仕掛け天井から隠し階段を引っ張るためのロープです。

見張り所へ行く時はどうやって階段を下ろすのか、話がなかったです。秘密でしょうか(笑)

どんでん返し(回転扉)

同じ部屋の土間側に、どんでん返しの仕掛け扉がありました。どんでん返しとは、一見すると普通の壁ですが、壁を押すと扉のように回転し、その瞬間に屋根裏や向こう側に姿を隠すことのできる仕掛けです。

扉を開けると人一人入れる程度のスペースがありました。

館内の案内によると、どんでん返しは、扉の回転を自分自身で止める必要があり、とても難しく、訓練が必要だったそうです。

壁にはしごを設置し屋根裏へ、床板を外し地下道へ逃げることができたそうです。

井戸へ続く地下への隠し階段

写真ではわかりづらいですが、床の間と隣の部屋の境の壁板が隠し扉になっていました。そこを開けると、黒板の壁があり、床に近い壁が金網になっており、向こうに階段がありました。そこから井戸に続く穴を通って外に出ることができるそうです。


刀隠し

さて、入り口板間の刀隠しを見学しました。板の間の下に隠し床下があり、そこに刀を隠していました。敷居は踏まないようにとの教えがありますが、このような仕掛けがあることが多いからだそうです。

写真の刀の持ち手側の床下収納の端が斜めになっており、この部分の床板を踏むと、床板の一部が下がって蓋が開き、刀を取り出すことができる仕掛けでした。

展示館へ

からくり忍者屋敷を出ました。一旦外に出て、次は展示館に入りました。貴重な資料
残っていることに感心しました。日本で最も忍者関係の資料があるとのことです。

手裏剣

手裏剣には平たい手裏剣と棒状の手裏剣がありました。平手手裏剣にもいろんな種類があると知りました。

テレビの時代劇では、刺客が武器で対象者を攻撃しようとしたところに通りがかった主人公の侍が、小柄を投げて刺客の武器を遮るというシーンがあります。

棒状手裏剣は、小柄と似ていると思います。小柄も棒状手裏剣も、刀の鞘に仕込むことができるようです。

テレビの時代劇で忍者が使うのは大体が平手手裏剣だと思いますが、私が体験で使った手裏剣の種類は四方という平手手裏剣でした。写真の左から2列目の上から2番目の手裏剣です。

水蜘蛛

水蜘蛛は、堀や川など水上を渡る時の忍び道具として知られていますが、使い方が私のイメージと違っていました。

私は水蜘蛛に乗って水に浸からないよう、棒を使って、水上をあめんぼうのようにスイスイ歩くと思っていました。

足の裏に下駄のような木の板を履き、ドーナツ状の木の板を浮き輪代わりにして、水の中を歩いた(泳いだ?)そうです。

調べたところ、ドーナツ状の木の板が1枚板ではなく4分割され、それぞれ紐のようなもので留めてありますが、携帯できるように折り畳み式になっているそうです。

水蜘蛛と言えば、甲賀の里で、忍者の衣装を着た参加者が大きな水蜘蛛を履いて、水の上を渡っている様子がWebサイトに載っていました。

補助杖があっても又が大きく開いて、バランスを崩して前に進まず、水の中に落ちそうになるなど、難しそうでした。

水深や落ち方にもよりますが、弊社の災害用SPなら、参加者の服が汚れたり濡れることなく体験できると思いました。

伊賀では残念ながら水蜘蛛体験はなかったです。

手裏剣体験

展示館を後にし、最後に手裏剣体験をしました。使ったのは、本物ではなく銀色の体験用手裏剣だったのが残念でした。子供が体験できるような体験コース(1回300円)でした。

本物の手裏剣(四方)を使って体験した友人の話では、手裏剣はとても重く、素人が扱うには危ない、と言っていました。体験時も、袋に入っているのを取りだし、利用後は袋に入れるようになっていたとのことです。

忍者に手裏剣の持ち方と投げ方を習いました。親指とひとさし指で四方の一片を持ち、左足を一歩前に出して、後ろに振りかぶってまっすぐ投げて下さい、と教えてくれました。

6回投げて1回だけまとの中心から10㎝ぐらいのところにあたりました。

和歌山へ(帰り)

忍者の館を出て、駐車場の人においしいおそばやさんはないですか?と尋ねたところ、下へ降りていったところに案内所があるので聞いて下さいと言われて探したのですが、案内所がわからず・・・。帰り道、ナビをセットして下道を走っていると伊賀牛の看板が目に入りました。

同じ近畿エリアに住んでいるのに伊賀牛は知らなかったです。

少し走ると焼肉屋さんがあり、韓国系でした。焼肉屋さんに入り、ランチセット「くの一セット」を頂きました。すき焼き用の肉を焼肉で食べるセットで、片面だけ焼いて食べるという焼き方でしたが、お肉が柔らかくて美味しかったです。

ブランド牛と言えば、三重は伊賀牛の他、松阪牛、滋賀は近江牛で有名です。調べたところ、奈良県は大和牛。長年隣の県に住んでいながら、伊賀牛・大和牛は知らなかったです。

和歌山県は、現在熊野牛に力を入れています。

さて、上野ICから名坂国道を走りました。天理ICから西名阪自動車道に乗り、松原JCTで乗換えて阪和自動車道を走りました。和歌山ICで降りて、下道を走り、紀美野町へ到着しました。

8時に出発して15時過ぎに到着しました。行きは2時間30分、帰りは別ルートで2時間。総移動距離は148kmでした。

合羽と石油の関係

皆さま、こんにちは。今年は桜が満開の時期に悪天候が重なり、地域によっては花びらが飛ばされ、お花見できなかった所もあったようですが、それから1ヶ月。

今は近所の藤棚が見頃です。遠くから見ると薄紫ですが、近くで見ると、青紫、ピンク、白などの色があって綺麗です。


当社から見える山並みは、ところどころに新緑が映え、山が笑っています。山が笑う時期になると、毎年つばめがやってきますが、今年も帰ってきたようです。

 

しらすのシーズンですが・・・

さて、和歌山は梅、みかん、タチウオの他、しらす漁で有名です。毎年この季節になると、和歌山の海沿いの加太・和歌浦・簑島(みのしま)・有田・湯浅・日高などの産地は、しらす丼目当てのお客さんで賑わいます。

しらすは主にイワシ類の稚魚で、カタクチイワシ、マイワシ、ウルメイワシの3種類があります。しらすは加工によって、生しらす、釜揚げしらす、ちりめん、などがあります。

こちらも和歌山の特産「山椒」を使った、ちりめん山椒も好評です。

しらすはもともと量が少ないですし、値段も割と高いです。

釜揚げしらす                             ちりめん山椒

我が家もシーズンのしらすを近所のスーパーで買ってきました。作りたてだったのか、今年は塩気が強かったように思います。茶粥と頂いてちょうどよかったです。

先日、車で20分程のところにあるスーパ-へ行き、焼きたてピザを作っているパン屋さんの前を通ったところ、マルゲリータなど普通のピザの他、シーズンの釜揚げしらすを使ったピザがありました。

そのままご飯と食べるのが美味しいしらすですが、ピザやパンのトッピング、和風スパゲッティ、クリームスパゲッティにしても美味しいと思います。

釜揚げしらすは、背中がピンとまっすぐなものより曲がっている方が新鮮だと言われています。

さて、その「しらす」が、今シーズンは燃料の重油不足で、出漁日を4日から2日にする等対応しています。

テレビや新聞によると、近海カツオ一本釣り漁で有名な宮崎の漁協さんでも、遠い漁場までカツオを1週間かけて追いかけるのを短縮しています。

普段カツオの北上にあわせ、沖縄県周辺から宮崎県周辺まで漁場を探すため、1隻あたりの重油料は年間1億円になるそうです。

かつお節の産地で有名な鹿児島の枕崎・指宿では、原料のカツオと燃料の価格高騰で工場を休業するそうです。漁業の現場は厳しい状況です。

ホルムズ海峡封鎖による影響

ご存知のとおり、中東情勢に伴い、ペルシャ湾とオマーン湾をつなぐホルムズ海峡が封鎖され、エネルギー輸入国が影響を受けています。それに伴い私たちの周りにも少しずつ影響が出ています。

先日、弊社の合羽取扱い販売店のお客様から問合せ電話がありました。石油不足でゴム手袋メーカーさんが供給を控えて入手困難になっているが合羽の方は大丈夫か?という内容でした。

漁協さんからも同じような問合せ電話がありました。石油不足で漁の資材が入手できない状況になっているが、合羽の方は大丈夫か?また値上げになるのか?という内容でした。

中東情勢により石油価格が上昇。石油の他、肥料、プラスチックの原料となるナフサ、ヘリウム、アルミニウムなども影響を受けています。

世界の窒素肥料の30%がホルムズ海峡を通って輸出されており、米国では肥料不足でトウモロコシの作付けができないようです。

石油と言えば中東。肥料まで輸入しているとは思わなかったです。

日本をはじめ、世界中が米国からトウモロコシを原料とする家畜の飼料を輸入していることから、飼料不足が懸念され、世界の農業に影響が出ています。それは食糧問題に繋がります。

肥料の成分のひとつである窒素の原料はアンモニアで、アンモニアをつくるには、石油や天然ガスから取りだした水素を、空気中の窒素と高圧で合成するそうです。ここでも石油が使われています。

そして、アンモニアに炭酸ガス(二酸化炭素)を合成すると、窒素系化学肥料の一種「尿素」ができるそうです。

花の肥料を買う時に表示を見ると、窒素〇%、リン〇%、加里〇%と書いてあります。野菜を育てている人は、尿素肥料を肥料の一つとして使っているようです。

テレビや新聞によると、各国の政府や企業は、ホルムズ海峡を通らない国からの輸入に向けて動いたり、電力や資源の使用を制限する等、対応しています。

米国の石油に切替えるところも多く、パナマ運河を通ったり、喜望峰(ケープタウン)を通って輸送しているとのことです。

本来、ホルムズ海峡を通ると片道20日程度のところ、パナマ運河を通ると片道30日程度、喜望峰(ケープタウン)回りだと50日程度かかるそうです。

パナマ運河は大きなタンカーが通れず、小さいタンカーでの輸送はコスト増になっているようです。

中東からの年間原油輸入量

ジェトロ(日本貿易振興機構)によると、2025年、中東からの年間原油輸入量は1億3974万キロリットルでシェア94%。

国別では、アラブ首長国連邦(UAE) 43.3%、サウジアラビア 39.4%、クウェート 6.2%、カタール 4.2%。中東以外では米国が3.8%となっています。

経済産業省 資源エネルギー庁 「2025年原油輸入量」グラフ数値を元に作成

調べたところ、昭和の1960年代頃は、日本の原油輸入先はイランがトップでした。その後30年、アラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビア、イランは主要輸入国でした。

1980年代のイラン・イラク戦争、その後のイランと米国との関係悪化による米国の経済制裁などの影響で、2019年から輸入がストップしています。

中東からの原油は、ホルムズ海峡を通過するタンカーで輸送されており、他の輸送手段がないようです。

合羽と石油の関係

ここで先程のお客様からの問合せの話に戻ります。
当社の水産合羽は主に塩ビ=塩化ビニル樹脂(ポリ塩化ビニル)の生地裏に、ポリエステルの基布を貼り合わせた生地を使っています。

水産合羽は、塩ビかポリウレタンの生地の裏にポリエステルの基布を貼り合わせたものがほとんどです。

これらの素材を作るのに必要なのが、ナフサ(粗製ガソリン)です。

ゴム手袋などが入手困難になっていることから、お客様が水産合羽の製造・供給はどうなっているのか、確認の問合せでした。

TOTOさんがナフサ不足によりユニットバスの一次製造中止を発表していましたが、
政府の働きもあり受注を再開したそうです。新規受注分については納期は遅れるか未定とのことです。

弊社は材料もある程度確保していますし、現在のところ製造中止の予定はないですが、生地メーカーさん2社は5月以降値上げになります。

包装メーカーさん、運送会社さんからも値上げの案内がありました。

生地メーカーさん次第では、生産の調整や価格改定することになるかもしれないと思っています。

ナフサとは

ナフサは石油から精製される液体です。ホワイトガソリンとも言い、キャンプ用品のランタンの燃料に使用されています。

ナフサからエチレンなどの「石油化学基礎製品」が作られます。「石油化学基礎製品」を分解して「石油化学誘導品」(中間製品)が作られます。

それが、プラスチック、合成繊維、合成ゴム、合成洗剤、塗料などの原料になり、私たちの暮らしの身近な製品になります。

合羽の生地、塩ビ(塩化ビニル)を作るには、塩素とエチレンガスを化学反応させて作られます。そのままですと固い生地ですが、可塑剤を入れることで合羽が柔らかい生地になります。

合羽の生地、ポリウレタンを作るには、ナフサを化学的に分解・加工すると、ポリウレタンの主成分「ポリオール」「イソシアネート」が作られます。

再利用

プラスチック容器の価格が3割~高騰していますが、ナフサ不足は、私たちの暮らしの身近な製品の不足に繋がっています。

お弁当やお寿司の容器はプラスチックがほとんどです。特にお寿司のトレイは使い捨てにするにはもったいような立派なデザインのものが多いように思います。

調べたところ、いろんなデザインがあり、一人前の容器が単価20~50円程度でした。思ったより高かったです。

紀美野町はプラマークのついているものは分別ゴミに、トレイなどは燃えるゴミとして出します。

以前はお土産のお寿司やお弁当と言えば、「折り箱」と言う、薄い木の板(経木)を折り曲げて作られた箱に入っていました。

折り箱の上に包装紙をかけ、紐でしばってありましたが、これらを「折り詰め」や「寿司折り」と言っていました。

折り箱は、木の抗菌作用と調湿作用があり、保存容器として昔から使われてきました。ほんのり木の香りがして、私は好きでした。

容器を使わず提供するのは難しいですが、プラスチックの代わりになるものとしては、紙の容器があります。

外側が木目調で内側が銀の容器で、経木の折り箱風な容器もあります。ただ、紙の容器を作る時にも、石油が必要になってくるのではないかと思います。

1隻ホルムズ海峡を通過

封鎖以来、石油タンカーなど日本の船が42隻、ペルシャ湾で待機中でしたが、4月末現在、日本政府の働きでようやく1隻、出光丸がホルムズ海峡を通過したとのニュースが入ってきました。

日本で使用する1日分の原油を積んでいるとのことです。

和歌山の田舎で合羽の製造をしながら平和に暮らしていますが、行ったことのないホルムズ海峡やケープタウンやパナマ運河での出来事と、私たちの暮らしが繋がっていることを感じています。

 

(参考)
・時事通信社 
春シラス、春ガツオ旬迎えても出量制限
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026042000861&g=eco
・鹿児島読売テレビ かつお節工場休業
https://news.ntv.co.jp/n/kyt/category/society/kydabc40d72c7142d589e51ecc84da574f

・経済産業省
中東情勢を踏まえた石油及び関連製品等に対する対応

https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/energysecurity/index.html
・Yahoo!ニュース 
イラン戦争をめぐってナフサは確保できているのか

https://news.yahoo.co.jp/articles/a6f4177573853a2f20d73b3dbf4db055758b09ad
米国発の石油タンカー急増
https://news.yahoo.co.jp/articles/23a4aa9fd85085dc1d289d302ea8f45d9a33f106
日本船40隻超が待機
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec7acf28e58dac462966d18646bf261c0aff0f4c
ホルムズ海峡通過の「出光丸」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c22c79fa2109aae524b5e094ac1a0b09463c56d7

・ニッポンドットコム 
石油の中東依存度95%超

https://www.nippon.com/ja/japan-data/h02718/

すじこのおにぎりから見えてきたさけます類の現状

皆さま、こんにちは。桜が咲きました。まだ三分咲きですが、春休みに入って和歌山の桜の名所はお花見客でにぎわっています。

近所の桜の名所は、地元紀美野町の野上八幡宮、お隣海南市の亀池公園。

野上八幡宮

我が社から車で30分以内の所にある桜の名所には、西国三十三所の札所で関西一の桜の早咲きで有名な紀三井寺、御池公園(紀の川市)、和歌山城、徳川家の菩提寺として有名な長保寺、などがあります。長保寺は昨年の写真です。

長保寺

お花見の風習は、吉宗公が将軍時代、上野、隅田川堤(向島)、飛鳥山(王子)、御殿山(品川)などに桜を植え、花見を奨励したのが始まりとされています。

すじこのおにぎり

さて、先日ローソンさんでおにぎりを買おうと棚を見ていたところ、あるおにぎりが目に入りました。「プレミアムおにぎり いくら醬油漬け」308円(税込)。

このところの物価高でおにぎりの値段も上がっている中、1個308円で、しかもいくらのような生ものの高級食材がおにぎりに?!と思いました。

そのことを西日本出身で長年東京エリアに住む友人に話したところ、いくらのおにぎりは知らないが、東北や北海道では鱒のすじこのおにぎりを食べる文化がある、と教えてくれました。

友人が大学生の頃、東北出身の同級生のお弁当が、鱒のすじこのおにぎりだったそうです。

その頃、都内にコンビニがちらほらできはじめてはいましたが、皆がコンビニでおにぎりを買う時代ではなかったです。同級生のおにぎりも、お家でお母さんが作ったものだったそうです。

海苔で包んだソフトボールのような大きなおにぎりの真ん中に、いくらより粒の小さい赤みがかったオレンジ色の鱒のすじこが入ったおにぎりで、鱒のすじこを見たことがなかった友人は、いくらのような生ものをおにぎりの具にしていいのか?と思ったそうです。

同級生にすすめられて鱒のすじこのおにぎりを食べたところ、味がしっかりついて(塩気か醤油味かはわからず)美味しかったと言っていました。海苔は焼き海苔だったそうです。

それからスーパーで鱒のすじこを見ると時々買って食べたそうですが、どのスーパーにも鱒のすじこは普通に置いてあったそうです。値段もいくらと違って手頃だったそうです。

かなり塩気があるものの、いくらと同じであまり日持ちがしなかったと言っていました。

当時、西日本から関東に移り住んで間もない友人のカルチャーショックは、

・いくらに似た鱒のすじこのような生もののおにぎりがあった
・おにぎりの海苔が「味付け海苔」ではなく「焼き海苔」だった

私は鮭のおにぎりは時々買いますが、昔からおにぎりの海苔は味付け海苔です。いくらは滅多に食べないですし、私の住む地域では鮭や鱒のすじこを食べる文化がなかったです。友人のカルチャーショックはわかります。

鱒のすじこのようなおにぎりを食べる地域はあるのか、コンビニのおにぎりを調べて見ました。

すじこのおにぎり(コンビニ)

コンビニ各社のホームページを調べたところ、地域限定ですじこのおにぎりを販売していました。いずれも「鱒」のすじこではなく、「鮭」のすじこでした。

やはり、すじこのおにぎりは、北海道・東北・北陸・北関東など、東日本エリア限定のローカルな食べ物のようです。

セブンイレブンさん

商品名値段販売地域
手巻きおにぎり すじこ醬油漬け 258円(税込み278.64円) 新潟、北陸
こだわりおむすび 塩漬け筋子240円(税込み259.20円) 青森、岩手、秋田、福島
大きなおむすび すじこ醬油漬け(鮭まぶし飯) 420円(税込み453.6円)新潟限定
こだわりおむすび 熟成紅すじこ醬油漬け240円(税込み259.20円) 宮城、山形
こだわりおむすび すじこ醬油漬け 紫峰使用285円(税込み307.80円) 茨城限定
直巻きおむすび すじこ(醬油麹仕立て) 230円(税込み248.40円) 北海道
直巻きしょうゆおむすび すじこ(醬油麹仕立て) 300円(税込み324円) 北海道 函館 道南エリア限定

ファミリーマートさん

商品名値段販売地域
手巻 熟成すじこ230円(税込み248円)北海道限定
おむすび2ヶ入り(鮭・すじこ)(鮭すじこ) 350円(税込み378円)北海道限定
直巻き 二晩熟成すじこ (紅鮭すじこ)239円(税込み258円)東北限定
おむすび2個セット(鮭・すじこ)      
(銀鮭フレーク、鮭すじこ) 
389円(税込み420円)東北限定

ローソンさん  

商品名値段販売地域
手巻きおにぎり すじこ243円(税込み)東北限定
炙りサーモンといくら醬油漬けおにぎり
(はらこ飯風)
322円(税込み)沖縄以外の全国

コンビニ各社さんのおにぎり商品ページを見ていると「北関東」と地域表示された商品がありました。西日本出身の私にはピンとこない言葉ですが、友人に尋ねたところ、北関東とは栃木県・群馬県・茨城県のことでした。

関東といっても東京ベイエリアと内陸エリアの「北関東」では、気候も文化も違うんだろうなと思いました。

すじこ(筋子)とは?

コンビニのおにぎりはいずれもサケのすじこでしたが、私の友人の話では東北出身の人が食べていたのはマスのすじこ。すじこの定義を調べてみました。

すじこ(筋子)とは、サケやマスの卵巣(腹子)の加工品。卵巣膜ごと塩や醬油等の調味液に漬け込んだもの。

いくらは、サケの卵巣(腹子)から膜を外してほぐし、塩や醬油等の調味液に漬け込んだもの。

私は、お寿司のいくらは醬油漬けしたものだと思っていましたが、友人は味漬けしてない加工前のものだと思っていた、とのことです。

考えたら生ものですから、保存するためには加工が必要ですね。

鮭のすじこ(ほぐすとイクラ)は、オレンジ色で粒が大きく皮が厚め。
鱒のすじこは、赤みがかったオレンジ色で粒が小さく皮が薄めです。

すじこの定義としては、「サケ・マスの腹子」と、まとめられていましたが、コンビニのおにぎりにはサケのすじこが使われていました。

次はサケとマスの違いについて調べてみました。

サケとマスの違い

日本では海でとれるものをサケ、淡水でとれるものをマスとして扱われていますが、川で育ったり、海と川の両方で活動する種もあるため、分けるのが難しいとされています。

魚種別漁獲量などの統計の上では、大きなカテゴリーで「さけ・ます類」、小さなカテゴリーで「さけ類」・「ます類」となっていました。

「さけ」とは、サケ科に属する、サケ(しろざけ)、ベニザケ(ヒメマス)、ギンザケ、マスノスケ、サクラマス(ヤマメ)、カラフトマス、ニジマス、の総称とされています。

日本のサケ科魚類の分類体系(国立研究開発法人水産研究・教育機構)

日本でとれる種類は、サケ(しろざけ)、カラフトマス、サクラマスで、サケ(しろざけ)が最も多いそうです。北海道では毎年10億尾が放流され、3%が沿岸で漁獲か河川で捕獲されるそうです。

一般に日本で「サケ」とは、サケ科サケ属の「サケ」、標準和名「シロザケ」のことのようですが、シロザケには、シャケ、アキザケ(秋鮭)、アキアジ(秋味)、オオメマス、トキシラズ(時鮭)、ナツザケ(夏鮭)、ケイジ(鮭児)など、季節よってもいろんな呼び名があるようです。

このように、サケ科サケ属として〇〇サケという名前と、標準和名の〇〇マスという名前があり、さらにアキザケやトラウトサーモンなど、食品業界における一般名称もあることから、さけ・ますの扱いはなかなかやっかいです。

一般名称

標準和名

鮭(サケ)、シャケ、秋鮭(アキザケ)、秋味(アキアジ)、オオメマス、時鮭(トキシラズ)、夏鮭(ナツザケ)、鮭児(ケイジ)

シロザケ

トラウトサーモン

ニジマス

アトランティックサーモン

タイセイヨウサケ

紅鮭(ベニザケ)

ヒメマス

銀鮭(ギンザケ)

ギンザケ

キングサーモン

マスノスケ

ヤマメ

サクラマス

日本で最も養殖されている種はニジマス・ギンザケ

日本ではサケ(しろざけ)には寄生虫がいることから生食しなかったそうですが、ノルウェーが養殖で生食できるサーモンを開発し、いつからか、生のさけ・ます類を食べることができるようになりました。

友人によると、確かに江戸前寿司にサケは入っていなかった、江戸前寿司と言えば、漬けまぐろ、えび、いか、たこ、煮穴子、コハダ、トリガイ等だったように思う、とのことです。

和歌山では、お祝いごとや法事のお土産に寿司折りを1合頂くことがあります。中身は、いわゆる上方寿司、シメ鯖に白板昆布を載せたバッテラの押し寿司、伊達巻・海苔巻きなどの太巻きに、にぎり寿司(えび、いか、まぐろ等)が入った寿司折りですが、サケは入ってないです。

トラウトサーモン=ニジマス

さて、生サケと言えば、スーパーでよく見かけるのがトラウトサーモン。
トラウトサーモンが「ニジマス」とは、知らない人も多いと思います。

川で育ったのがニジマス、ニジマスを海で養殖したのがトラウトサーモン。
ニジマスには改良型やかけ合わせ等様々な種類があるようです。

トラウトは和訳では鱒(マス)、サーモンは和訳では鮭(サケ)。
トラウトサーモンの意は「鱒鮭(マスサケ)」です。

銀鮭=ギンザケ

一般名称は銀鮭(ギンザケ)、標準和名もギンザケ。珍しく標準和名と一般名称が同じ種類です。

銀鮭(ギンザケ)は、ロシアから米国にかけて北の方にいる種で、日本にはいない種です。流通している銀鮭は輸入の養殖ものか、国産の場合ほとんどが宮城県産の養殖ものです。

紅鮭(ベニザケ)=ヒメマス

さけますは、川に残る陸風(りくふう)型と、海に降りる航海型がいるそうです。海と川を回遊していた魚が、川や湖等の流水域に溜まり一生を過ごすようになることです。

紅鮭(ベニザケ)の標準和名は「ヒメマス」。トラウトサーモン同様、紅鮭(ベニザケ)が「ヒメマス」とは知らない人も多いと思います。

水産庁によると、ベニザケ(ヒメマス)はアメリカや千島列島にいる種で、おにぎりに入っている紅鮭は、おそらくアラスカあたりにいる鮭だということです。

また、池に住んでいるベニザケ(ヒメマス)は一生湖で過ごすそうで、北海道の阿寒湖のヒメマスが有名です。一般の紅鮭(ベニザケ)は択捉島あたりにいるそうです。

キングサーモン=マスノスケ

マスノスケは標準和名「キングサーモン」として知られています。ロシアや北の方にいて日本にたまに来る種で、滅多に獲れないそうです。

サクラマス=ヤマメ

ますのすし等で有名な「サクラマス」。標準和名は「ヤマメ」。渓流の女王と言われるヤマメです。天然が獲れず、今はほとんどが養殖。

養殖は成長に3年かかり、もともと数が少ない上に最近は量が減っているとのことでした。

「ニジマス」を使った「サケ弁当」

食品表示の分野で、さけますの扱いはいろいろと議論されているようです。

ニジマスを海で養殖した「サーモントラウト」は、サケとして定着しているため、「サケ弁当」や「サケ茶漬け」として表示しても問題ないとされています。

お刺身の場合は「魚介類の名称のガイドライン」に基づいて、種ごとの名称(標準和名か一般名称)で記載するのが基本となっています。

サケのお刺身の場合、標準和名の「ニジマス」か、一般名称の「トラウトサーモン」等の表示が必要になるとのことです。

スーパーで買ったお刺身は大体「トラウトサーモン」か「アトランティックサーモン」で、標準和名の「ニジマス」や「タイセイヨウサケ」と書かれた商品は見たことがないです。

一般名称でよいとなっているため、いろんな一般名称があると思います。

加工品の場合はガイドラインが違い、例えば原材料に「サケ」「カラフトマス」をつかった場合は「さけ」と表示してもよいそうです。

前述のいくら醬油漬けのおにぎりの場合、ローソンさんのホームページにはアトランティックサーモンを使った商品との記載がありましたが、裏面の原材料は「鮭フレーク」となっていました。

また、飲食店のメニューに「サーモントラウト」を「サーモン」と表示するのは違反になるそうです。

生魚、加工品、飲食店、それぞれガイドラインが違っていろんな見方や意見があるようです。「魚介類の名称のガイドライン」は本来農林水産省(水産省)の管轄でしたが、消費者庁に変わっています。

少し調べただけで頭がこんがらがって疲れました(笑)

標準和名の他、様々な一般名称で表示されていることからわかるように、ガイドラインなどはあるものの、それぞれの分野の見方があり、役所が違い、はっきりと定義付けするには、さけます類は難しいジャンルのようです。

(参考)
・国立研究開発法人水産研究・教育機構
https://www.fra.go.jp/shigen/salmon/salmonidae.html
・魚食普及推進センター
https://osakana.suisankai.or.jp/s-other/4931
・農林水産省
・水産庁


小樽出張

皆さま、こんにちは。このところ日中はだいぶ暖かくなり、春らしくなってきました。今年は雪が降らず、紀美野町に雪が降ったのは2月に入って1回でした。

うっすらと雪が積もり、工場の水道が凍結して水が出なかったことがありましたが、例年のように寒くはないです。

さて、2月も終わり3月になりますが、1月後半頃から、3月から漁にでる船から注文が入ってきています。我が社は3月から5月、11月、12月が繁忙期です。

北海道は海明けが3月、関西の方ではカツオ漁が始まります。

近海のカツオ漁は、2月・3月は伊豆諸島や小笠原諸島、宮崎の船は南西諸島で漁をします。北上するカツオを追いかけて4月~6月は房総沖、6月~11月は三陸沖で漁をします。

2月から11月まで漁に出かけ、戻るのは11、12月から1、2月。9ヶ月も海の上で漁をして過ごす漁師さんの活動を支える、丈夫な合羽を作ろうと、気合いが入っています。

小樽へ 和歌山県紀美野町を出発

さて、先日北海道は小樽のお客様を訪問しました。今回のお客様は、北海道を拠点に工業関係のゴム製品製造・販売しているミツウマさんです。

当社はミツウマブランドの合羽と胴付き長靴を製造させて頂いています。

今回も私久保と副社長の二人旅です。北海道の小樽までは6時間程度。朝5時50分に紀美野町を出発しました。

海南東インターから阪和自動車道に入って走りました。上之郷ICから関西空港自動車道を通って橋を渡り、関空に到着。その頃には外も明るくなってきました。

搭乗待ちのロビーからの風景です。りんくうゲートタワーやスカイゲートブリッジが見えます。日が昇り、飛行機に太陽があたってきれいでした。

チェックイン後、ゲート内のローソンで朝ご飯を買って食べました。私は4種類の味を楽しめるサンドイッチというところに惹かれBLTEサンド(ベーコン、レタス、たまご、トマト)」とお茶。

サンドイッチと言えばBLTサンド。ベーコン(B)・レタス(L)・トマト(T)ですが、今回はそれに卵が付いたサンドイッチで、その名もBLTのあとにEがついてBLTEサンドでした。

その他、ホテルのレストランのメニューにクラブハウスサンドがあります。

サンドイッチと何が違うのか調べたところ、挟む具はサンドイッチと同じでいろいろですが、トーストした3枚のパンを使ったサンドでした。

副社長はおにぎり弁当とお茶。どう見ても卵焼きだと思って食べたら、中身がオムそばだったそうです。外見だけじゃわからないものだと、二人で話しました。

関空を出発

さて、8時5分に関空を出発、新千歳空港まで2時間のフライトです。今回乗った飛行機はANA1711。ほぼ満席でした。

北海道までは関西から2時間、東京から1時間。九州は直行便のある福岡から2時間15分。

九州の他のエリアからは羽田乗換えで4、5時間。乗換えは飛行機代も高くつきますから、福岡まで車か電車で移動する人もいると思います。

また、沖縄からは羽田乗換えで5、6時間。沖縄から5、6時間で東南アジアに行けますから、沖縄の人にとって北海道は海外旅行みたいなものですね。

関空―新千歳間の飛行機代は、早割で片道27000円、往復54000円。同じ時間帯発のLCC、例えばピーチの場合は往復36000円ですが、荷物持ち込み料など、オプションによって追加になるためプラス1~2万と思った方がいいです。

北海道に到着

予定どおり10時に新千歳空港に着陸しました。その日雪は降っていませんでした。今回ANAなのにはじめてバスでターミナルビルに移動しました。

5分ぐらいバスに乗りましたが、滑走路も空港内道路も雪がなかったです。除雪機が5、6台並んでいるのが見えました。

ターミナルビルに入り、エスカレーターを降りて、JR乗り場へ移動。新千歳空港発10時54分のエアポート臨時便に乗りました。

指定席が満席のため自由席でしたが、乗客の多くは海外の方でした。アジア系の方が多かったと思います。札幌雪祭りが2月11日まで、小樽雪あかり祭りが2月12日からでした。

小樽に到着

6時前に地元を出発してから6時間後の12時過ぎ、ようやく現地に到着しました。小樽駅に着くと、ぼたん雪でした。大きなふわふわとしたぼたん雪が降っていました。

お昼を食べるため、駅から2~3分の商店街へ向かって歩きました。ほぼ歩道には雪はありませんでしたが、所々凍っていて滑らないように注意が必要でした。

ちょうど商店街に靴屋さんがあり、靴に装着する滑り止めを購入しました。1個1500円。

スパイク(ピン)が付いたゴムバンドを、靴のつま先とかかとにひっかけて、靴底全体に装着するタイプの滑り止めです。

今回は凍っているところより雪がないところが多かったので、歩きにくかったです。

さて、靴屋さんに商店街の中の中華のお店を教えてもらってお昼です。昼時で店は混雑していました。
私は五目あんかけラーメンと餃子、副社長はみそラーメンと炒飯と餃子。

小樽のB級グルメと言えばあんかけ焼きそばが有名ですが、今回はラーメンにしました。

ミツウマさん訪問

さて、商店街からタクシーでミツウマさんへ向かいました。会社のまわりには雪がどっさり積もっていましたが、ミツウマさんによると今年は雪は少ないそうです。

ミツウマさんは北海道小樽市を拠点に、工業用ゴム製品製造・販売している企業さんで、ゴム長靴メーカーさんとして有名です。

水産業関連商品としては、長靴と合羽を販売しており、弊社はミツウマさんからのオーダーで合羽と胴付き長靴の一部製品を製造しています。昭和42年頃、水産合羽製造当初からのお付き合いです。

弊社の地元和歌山県紀美野町ではその昔、棕櫚(しゅろ)を使ったタワシ・箒(ほうき)・雨合羽づくりが主な産業でした。現代になって素材は変わりましたが、生活雑貨用品製造の産業は続いています。

創業当初、当社は陸用、主に農業用の合羽を製造していましたが、価格の安い輸入品におされ、業績が低迷していました。

新事業として水産合羽製造に取り組もうと、当時ゴム合羽を製造していたミツウマさんに、当社の塩ビの合羽を企画提案して、ミツウマさんの合羽を製造することになりました。

それが、久保製作所の水産合羽製造のはじまりです。

最初はミツウマさんの合羽製造がほとんどでした。「ミツテック」(厚み0.47mm)・「ミツエース」(厚み0.45mm)・「軽快ミツテック」(厚み0.37mm)を製造していました。

今は合羽の軽量化のため、両面ターポリン(塩ビの生地の名前)が裏布に変わりましたが、当時は両面ターポリンを使った合羽を製造していました。

生地の厚みがあり、ウェルダーの加工(溶着)も大変でした。

また、当時は合羽の袖に、ミツウマさん製造のゴム袖(長さ15㎝程度)を取付けていました。

その際、ゴムと塩ビはウェルダーではつかないため、弊社が塩ビのリング(幅4㎝)を作り、そのリングをミツウマさんがゴム袖の袖口とは反対側にボンドでくっつけ、塩ビのリングのついたゴム袖を当社が合羽の袖にウェルダー加工して、袖を作っていました。

社員全員で1日5枚作るのが目標だったと、当時製造現場にいた母から話しを聞いています。

今回の訪問では、ミツウマさんから納期の要望があり、今後の生産予定などを打合せしました。打合せ後、ミツウマさんが小樽駅まで送って下さいました。

駅までの道のり、道路に雪はなかったですが、道路脇には雪が積もっていました。担当者さんの話では、今年は雪が少なく、道幅は例年より広くなって走りやすいそうです。

ミツウマさん、お忙しいところありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。

新千歳空港へ

小樽駅に到着。駅のホームには雪がなかったです。小樽駅での待ち時間、駅舎内のカフェに入り、コーヒーとモンブランのケーキセットでお茶しました。

さて、小樽駅発17時のエアポート176号に乗りました。帰りは指定席です。

18時16分に新千歳空港に到着。会社用と自宅用にお土産を買いました。マルセイのバターサンド、焼きもろこし、酢昆布(羅臼昆布)、とろろ昆布、おぼろ昆布、鮭節、白樺の木の模様のバームクーヘン三方六(さんぽうろく)、甘納豆。

副社長は、マルセイのバターサンド、味噌ラーメン、じゃがポックル、白い恋人、利尻昆布。

お土産物を買った後は、ゲート内の北の味覚、お寿司屋さん「すず花ゲート店」で夕食です。二人ともおまかせ握りと、山わさびが乗ったイカの寿司を食べました。

新千歳空港を出発 和歌山へ

さて、20時20分のANA1720便に乗って新千歳空港を出発。関空まで2時間20分のフライトです。遅い便だったせいか、少し空席がありました。

22時40分に無事関空に到着。ゲートを出てからコートを荷物棚に置き忘れたことに気付きました。

すぐに空港カウンターに戻ったところ、既に業務終了。明朝問い合わせすることにして23時30分、関空を出ました(翌朝ANA忘れ物センターに問合せ、無事コートあり。2日後ANAのカウンターに取りに行きました)。

地元紀美野町に到着したのは、日付けをまわって午前0時20分。朝6時に地元を出発して18時間20分後に戻ってきました。

総移動距離約2441kmの旅でした。

静岡出張

皆さま、こんにちは。先日、静岡県の清水と焼津のお客様を訪問しました。清水港、焼津港は、かつお・まぐろ遠洋漁業の拠点として有名です。

今回訪問するお客様は、遠洋漁業に出航する船に必要な道具・食料・生活用品など、様々な資材を調達して船に積込む「仕込み屋さん(船舶仕込み業者)」です。

今回も私久保と中村副社長の二人旅です。静岡県清水までは4時間程度。朝5時50分に紀美野町を出発しました。東京の友人によると関東では5時は明るいそうですが、ここ紀美野町は6時前は真っ暗です。

車で20分、海南駅近くの駐車場に車をおいて特急くろしおに乗り込みました。その頃には外も明るくなってきました。

早速、朝ご飯におにぎりを食べました。今回のおにぎりはセブンイレブンさん。私は「辛子明太子」・「鰹節まぶしおむすび おかか」、副社長は「昆布」。

海南駅始発の車内は空いていましたが、和歌山駅からどっと人が乗ってきて満席。1時間半で新大阪に到着。新幹線乗り場に向かいました。

東海道新幹線

普段東京への出張には「のぞみ」に乗りますが、今回は静岡に停まる「ひかり」を利用します。静岡への出張は5年ぶり。久しぶりのひかりです。

新大阪駅で待ち時間が40分。その間、上りのひかりは運行しているのですが、静岡に停まらない列車です。

2026年1月現在、東京-大阪間の場合、のぞみは主要駅に止まり、こだまは各駅に止まり、ひかりはその中間でした。ひかりとこだまの違いは、三河安城・掛川・新富士に停まるか停まらないかです。

ひかりは列車によって停車駅が違うこと、停車駅によっては本数が少ないことに注意が必要です。

冬はホットレモネード

ホームにいても寒いので、下の待合室へ行くと満席。待合室外のベンチに座り、ジューススタンドでホットレモネードを買って飲みました。

レモネードを飲む文化がなかった日本ですが、最近はいろんな所で見るようになりました。

喫茶店メニューにレモンスカッシュはありました。チェーン店のコーヒーショップにおされ、こじんまりとした喫茶店が減りました。

レモンと言えば、中学の頃陸上部に所属し、短距離、3種競技の選手でしたが、大きな水筒にキリンレモンと氷と輪切りのレモンを入れて、部活の練習に持って行っていました。

静岡へ

40分後の8時過ぎに静岡に停車するひかりに乗りました。予定のひかりに乗ると車内はほぼ満席。その日は寒く、京都-名古屋間の雪が心配でした。幸い雪も降らず、順調に走りました。

途中、テレビの時代劇にもたびたび登場する東海道の難所の一つ、大井川を渡りました。

駿河と遠江の国境だった大井川は、幕府の防衛対策などにより、橋は作れず船も通れなかったことから、旅人は川人足がかついで運んだそうです。

今回驚いたのは、長雨になると「川留め」で、旅人は宿場に長逗留したといわれる大井川に、水がなかったことです。歩いて渡れるような川になっていました。

停車駅が多く時間はかかりましたが、静岡に到着。

清水へ

静岡駅新幹線口のトヨタレンタカーで車(ヤリス)を借りて移動です。下道を通って30分。6時前に地元を出発してから5時間半後の11時半、ようやく現地に到着しました。丸新商店さんを訪問しました。

丸新商店さんは遠洋延縄(はえなわ)漁船の漁具資材を扱う仕込みやさんです。主にまぐろ船に資材納品しており、食料品(野菜や肉等の生もの以外)や漁具資材など種類は1000種類程になるそうです。
会長さんから合羽の注文を頂いて以来、14、5年のお付き合いになります。

社長さんの話によると、まぐろ船は長さ50m。乗務員は24名。7、8割が外国人で、主にインドネシアの方が多いとのことです。近海まぐろ漁の19トンクラスの船の乗務員でも、日本人3名以上という決まりがあるそうです。

まぐろ遠洋漁業の漁場は、北大西洋の北極圏。そこで10ヶ月延縄漁をします。季節によってはアフリカ大陸の方まで下がって漁をするそうです。

後日調べたところ、長さ50mのまぐろ船は、400~500トンクラスの船が多いようです。

パナマ運河

北極圏海域の漁場へは、アフリカのケープタウンをまわって大西洋を北上する、と私は思っていました。それが、最近はパナマ運河を通って北大西洋に行く船が多いとのことです。

漁場までは1ヶ月ほどかかりますが、ケープタウンを回るより約10日程早いとのことです。

社長さんの話によると、まぐろ船は大きな船の後ろについて入り、自力で走行するのではなく、レールがあってその上を通るそうです。

パナマ運河は、太平洋と大西洋を繋ぐ全長80km、最少水路幅192mの閘門式運河です。閘門(こうもん)と言う設備を使って水位を調整し、水位の違う水面間を航行させる運河です。

調べたところ、運河中央にある湖の高さ(海抜26m)が海面の高さと違うため、3段階にわたり湖面の高さまで上げられ湖を航行後、また3段階にわたり海面の高さまで下げられる仕組みでした。

パナマ運河の入り口は太平洋側に2門、大西洋側に1門あり、ゲートは長さ305m、幅33.5m 深さ12.6m。このゲートに収容可能な船舶のみが運河を通行できるそうです。

幅33.5mは短い気がしますが、客船などは入れるのか。調べたところ、客船「飛鳥Ⅲ」は全長230.2m、幅29.8m。入れるようです。

パナマ運河の通航料は船の容量(トン)に基づいて計算され、為替レートによって変わりますが、1隻あたり平均4、5万ドル。日本円で600万円程度のようです。

まぐろ漁船の長は漁撈長

10ヶ月操業の間、冷凍庫がいっぱいになると、日本から来た運搬船に魚を運び、運搬船からは足りない資材を運ぶそうです。おそらく漁場から遠くない補給寄港地で受け渡しするのだと思います。

まぐろ漁船の組織は特殊で、普通は船長が長ですが、まぐろ船は漁撈長(ぎょろうちょう)が長。遠洋まぐろ漁の船頭で操業の責任者です。

その次のポジションが船長。船長は船の管理責任者です。船長の下には一等航海士がいます。一等航海士は漁撈長が兼務することが多いそうです。

その他のポジションに、通信長・機関長・甲板長があります。

焼津へ移動

さて、次は焼津へ移動します。東名高速の清水ICから乗って焼津ICで降り、約40分で現地に到着しました。

途中ローソンに寄って、副社長はコロッケ1個、私は小さいシュークリームを食べて腹ごしらえしました。

最初にマスダゴムさんを訪問しました。乗組員個人向けの仕込み屋さんです。弊社のエミックが漁師さんからの評判がよいと注文を頂き、2年程前からのお付き合いになります。

担当者さんの話では、清水はまぐろ船、焼津はかつお船が多いとのことです。

まぐろ船は北大西洋での漁の後に、ケープタウンでドックに入ります。ケープタウンは、遠洋まぐろ漁船の寄港地で補給の拠点です。

まぐろ船は、ドックで船体の整備・修理、乗組員の交代、冷凍コンテナへまぐろの積み替え、食料・燃料など物資の補給などを行ないます。乗務員さんは空路で帰国することもあるそうです。

マイナス60度の冷凍庫に入れるマグロはカチコチ。焼津の水産加工会社は材木会社のようだとおっしゃっていました。

後日調べたところ、北大西洋漁場の補給拠点は、アフリカ大陸の左上、モロッコの沖にあるスペイン領、カナリア諸島のラスパルマスです。

次に訪問したのは、焼津の安岡敏治商店さんです。漁業用資材、電子機器など幅広い分野の資材に対応している仕込み屋さんです。高知県室戸に本社があり、高知、焼津に事務所があります。

昭和55年頃からのお付き合いですから、45、6年になります。社長さんが変わってから二代目社長さんへのご挨拶に伺いました。

北極圏の北大西洋で7ヶ月漁を、インド辺りの赤道近くで3ヶ月漁をするまぐろ漁船の資材調達をしているそうです。

船の入港にあわせて合羽の注文が入りますが、納品する時は、荷造り明細に箱の大きさ(3辺の長さ)、重量、カートンナンバーを記入します。

段ボール箱には、荷造り明細と紐付いたカートンナンバーを記載した伝票を貼ります。

北大西洋では本まぐろ漁、インド洋ではミナミマグロ漁を行なっているそうです。ミナミマグロは別名インドマグロ。焼津はミナミマグロが評判です。

本まぐろ、ミナミマグロ、メバチまぐろ、キハダマグロ、びんちょうまぐろ、まぐろはいろいろありますが、種類によって漁場が違うのですね。

和歌山へ

さて、無事お客様訪問を終え、焼津から静岡駅新幹線口へ向かいました。30分後の15時頃に到着。

18時頃発の新幹線を予定していましたが、みどりの窓口で16時過ぎの新幹線に変更しました。

駅構内の食堂(肉うどん・肉どうふ えん ASTY静岡店)で遅い昼食を食べました。私は肉汁どうふと卵かけご飯、副社長は肉うどんと卵かけご飯でした。

16時過ぎに静岡を出発。心配していた雪も降らず、18時頃新大阪に到着。夕食用にお弁当を買って18時17分発の特急くろしおに乗り、19時半過ぎに到着。

駐車場に移動し、車に乗って20分、20時頃、紀美野町に到着しました。16時に静岡を出て4時間、総移動距離約995kmの旅でした。

現場を知る

今回はまぐろ漁の現場を知っている仕込み屋さんならではの話を聞くことができました。

海上で暮らすとなると水が心配ですが、最近のまぐろ船には、海水を真水にする装置がついているそうです。

仕込み屋さんは船にこそ乗ってないですが、10ヶ月もの間、海の上で漁をする乗組員さんの仕事や暮らしをよくご存知です。

丸新商店さんのブログを拝見したところ、まぐろ船の漁労長さんが撮ったパナマ運河通過中の写真が載っていました。

日頃からの現場とのコミュニケーションが、よりよいサポートに繋がっていると思いました。

合羽を製造している弊社も、仕込み屋さんの話を伺い、現場の漁師さんの仕事や暮らしを知ることができました。

清水、焼津の船舶仕込み業者の皆さま、このたびはありがとうございました。

弊社の合羽を着た漁師さんが、ケープタウンやパナマ運河を通って北大西洋へ、太平洋やインド洋でまぐろ漁をしている様子を思い浮かべながら、日々合羽を作ります。

新年のご挨拶

謹んで新春のお慶び申し上げます。
旧年中に賜りましたご厚情に心より感謝申し上げます。

本年はより一層前向きに、社員一同心一つに力を合わせ精進してまいります。本年も変わらずご指導お引き立てのほどよろしくお願い申し上げます。

皆様のご健勝と希望に満ちた年となりますようお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

株式会社 久保製作所
代表取締役社長
久保真由巳

年とり魚

皆さま、こんにちは。ほとんど風邪をひかない私がインフルエンザにかかったのが元旦でしたが、早いもので年末です。

今年も大変お世話になり、ありがとうございます。

さて、鹿児島の漁連さんから毎年年越し用のブリ・かんぱちのキャンペーンがあり、例年は両方購入していました。

それが昨年に続き、今年も商品ラインナップにブリが見当たらず、電話で問合せしたところ、今年も年末用のブリの提供はないとのことでした。

鹿児島はブリとかんぱちの養殖生産量日本一。ブランドのブリ・かんぱちも多数あり、『鰤王(ぶりおう)』、『海の桜勘(うみのおうかん)』は有名です。

寒ブリの産地で有名な富山の氷見や北海道で不漁、とのニュースもありました。年末需要が高まるところ、供給が追いつかず、品薄になっているのかと思い、今年はかんぱちを購入しました。

内寸法が長さ50㎝、幅25㎝の箱に、大きなフィレが2枚入っていました。

かんぱちは出世魚

かんぱちはブリほど脂はのっておらず、クセがなくあっさり味、身がプリッとして食感がいいと思います。

養殖の魚の中では、かんぱちは高級な方ですが、天然もののかんぱちは漁獲高が養殖の10分の1程度と数が少なく、寿司屋や料亭などで扱われる高級魚です。

以前、ブリは成長ごとに名前が変わる出生魚で、西日本と東日本で名前が違うことをブログに書きましたが、かんぱちも同様に成長ごとに名前が変わる出生魚でした。

かんぱちが出世魚とは知らなかったです。調べたところ、80㎝以上の大きさの魚が「かんぱち」です。

出世魚の名前以外にも、地域によっていろんな呼び名があります。

かんぱち
腹赤(南九州)・ネリコ・ネリ(鹿児島・高知)・シオ(和歌山)・ヘイチョウ(三重)・アカバネ(香川)・ハタケ(石川)
35㎝以下60㎝以下80㎝以下80㎝以上
ショッコ

シオゴ(汐子)
シオ(和歌山)

アカハナ

かんぱち

 

ブリ
 

(西)30㎝以上40㎝未満
(東)35㎝以下

(西)40㎝以上60㎝未満
(東)60㎝以下
(西)80㎝未満
(東)80㎝以下
(西)(東)80㎝以上
西日本

ヤズ(九州)
フクラギ(富山・石川)

ハマチメジロブリ
腹白(南九州)
東日本ワカシ・ワカナイナダワラサブリ

ブリ御三家

ブリとかんぱちは見た目が似ていると言われますが、ヒラマサも似ているそうです。ヒラマサは、ブリやかんぱちほどスーパーに置いてないように思います。

ブリ・ヒラマサ・かんぱちは見た目が似ていることから、「ブリ御三家」と言われています。

どれもスズキ目アジ科の大型回遊魚です。ブリ・かんぱちは成長ごとに名前が変わる出生魚ですが、ヒラマサは違うようです。

地域によっては、ヒラ、ヒラス、ヒラソウジといった呼び名があるようです。

特に、ブリとヒラマサはよく似ていると言われ、釣り人の間でも見分けが難しい魚のようです。それぞれどんな特徴があるのか、調べてみました。

 特長
ブリ

・丸みを帯びている
・ボディの色が上が青、黄色のライン、下が白
・胸びれと黄色のラインに隙間がある

冬 12月~2月
かんぱち

・ボディ全体が黄色味がかっている。ボディの色が上が黒っぽい銀色、黄色のライン、白
・正面から見ると頭に漢字の「八」に似た黒いラインがあることから名前が間八

年間を通してとれる
6月~10月
ヒラマサ

・ブリに比べると平べったい
・ボディの色が上が青、黄色のライン、下が白
・胸びれと黄色のラインに隙間がない

夏 5月下旬~9月上旬

 

年取り魚

養殖ものは一般消費者が求めやすい値段でしたが、このところ高くなっています。かんぱちも例年より3割高かったです。

近頃、テレビやネットニュースでも、ブリの価格が昨年の2倍、ブリ以外の魚も同様に鮭やイクラの価格が過去最高など、値段が高いというニュースばかりです。

確かに福井の漁協さんの年越しキャンペーンの商品ラインナップにも、北海道のイクラがなかったです。問合せしたところ商品はありましたが、例年より3割高かったです。

調べたところ、ブリは養殖にかかるコスト高、鮭は北海道の秋鮭不漁の影響で鮭・イクラ品不足等が原因とのことです。秋鮭の不漁は海水温の上昇が原因と見られています。

年越しの準備で出費がかさみ、ご家庭ではやりくりが大変だと思います。

大晦日やお正月、年越しの食卓に上る魚は「年とり魚」と言われ、新年に歳神様を迎えるためのお供えでした。東日本では「鮭」、西日本では「ブリ」が定番です。

日本列島の中央、東西の文化がある長野県では、「年取り魚」は地域によって鮭だったりブリだったりするそうです。

富山で獲れたブリが飛騨経由で松本エリアや南信州エリアに伝わったとされています。鮭とブリ以外の「年取り魚」を調べてみました。

 

ハタハタ(秋田県)

ハタハタがないと正月が迎えられないと言われるほど、秋田県民に親しまれている魚です。

秋田の伝統料理に「ハタハタ寿司」があります。これは柿の葉寿司と同じ発酵寿司で、大晦日や正月の料理、冬の保存食として親しまれてきました。

ご飯に麹を混ぜて発酵させたものと、酢漬けしたハタハタを交互に重ね、にんじん・ふのりをまぶし、笹の葉で包んで発酵させた押し寿司です。

北海道出身の友人によると、北海道でも年越しにハタハタ寿司を食べる文化があるそうです。

ナメタガレイ(宮城県)

仙台地方、三陸沿岸では、年越しや正月料理に子持ちのナメタガレイの煮付けがあります。

ナメタガレイは、関東から東北、北海道にかけての名前で、正式和名はババガレイ。カレイは砂泥の海底にいる魚。仙台湾は遠浅で平坦な大陸棚で、カレイの好漁場とのことです。

ゼラチン質が多いカレイは煮付けがあうようです。甘辛い味付けの煮付けはご飯にあうようです。

鱈(タラ)(青森県)

青森に冬の訪れを伝える魚「タラ」。タラを使った正月料理に「じゃっぱ汁」があります。「じゃっぱ」とは津軽の方言で魚のアラです。

普段は食べずに捨てるアラ(魚の頭、骨、皮、内臓など)と、大根、にんじん等の野菜と一緒に込んだ料理です。

味は味噌味と一部では塩あじの所もあるようです。

昔は大きなタラを丸ごと一匹買って各家庭で使ったそうですが、今はスーパーにじゃっぱ汁用のタラがおいてあるそうです。

からかい(山形県)

「からかい」は、カスベというエイの一種を干した物です。

海が遠い内陸部では、昔は新鮮な海の魚を手に入れることが難しく、魚と言えば「塩引き鮭」・「棒ダラ」・「からかい」等の干し魚だったそうです。

からかいを水につけて戻し、湯でこぼして柔らかくなるまで煮てから、酒、みりん、醬油、砂糖で味付けします。お正月や祭りなどの行事で用いられる郷土料理です。

ゼラチン質が多く含まれ、煮汁が冷めると「煮こごり」ができ、ご飯との相性がよいそうです。

鯛(関西)

大阪や兵庫では「にらみ鯛」という尾頭付きの鯛の塩焼きを飾る習慣があります。
和歌山県紀美野町の我が家では昔から鯖かカツオですが、紀美野町近辺ではサバか鯛です。

鯖は焼き鯖で、鯛は「にらみ鯛」とは言わないですが化粧塩して焼いた鯛です。年末が近づくと箱入りでスーパーに売っています。

出先のスーパーで天然の鯛が1箱3500円、近所のスーパーで1箱2900円でした。

正月の三が日は見るだけ(睨むだけ)で、数日おいて箸をつけます。災厄を睨んで追い払うという意味があるそうです。

紀美野町近辺は、昔から京都の伏見稲荷さんを祀ってる家が多かったです。神棚に鯛をお供えしていました。

我が家も私が中学の頃までは、毎年家族で京都の伏見稲荷さんへお参りに行っていました。

伏見稲荷大社は1300年以上の歴史があり、全国に3万以上ある稲荷神社の総本宮。年末年始のニュースに必ず登場する、赤い千本鳥居のある所です。最近では海外からの観光客で賑わっているようです。

伏見稲荷さんは商売の神様。毎年正月三が日には家族で、伏見稲荷の末広さん(末広大神 すえひろおおかみ)という神様をお参りしていました。

ふもとから稲荷山頂にある末広さんまでは歩いて一時間。途中お休み処がありました。標高233mの稲荷山の末広さんからの眺めはよかったです。新幹線が走っているのが見えました。

往復2時間。祖父母と一緒でしたが、普通に歩けました。

今年もお世話になりました

極寒の海で命がけで漁をする漁師さん、寒風にさらされながら魚を干したり加工する職人さん。
昔の人は、厳しい環境で手に入れた食料を買い、冬の間、大事に頂いて暮らしてきたのだと思います。

そのことに感謝しながら、社員一同力を合わせて日々合羽を作ります。

本年もお世話になり、ありがとうございました。

(参考資料)
・日本の旬・魚のお話(マルハニチロ)
https://www.maruha-shinko.co.jp/uodas/syun/78-kanpachi.html
・くらひろ(東京電力)
https://kurahiro.tepco.co.jp/food/20520/index.html
・ブリ御三家(ととクル)
https://totocle.com/buri-hiramasa-kanpachi/
・ハタハタ寿司・じゃっぱ汁・からかい(うちの郷土料理 農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/index.html
・ナメタガレイ(白松が最中 白松がヨーカン)
https://monaka.jp/wp/wp-content/uploads/2020/09/vol04.pdf
・養殖ブリ・養殖かんぱち(鹿児島県)
https://www.pref.kagoshima.jp/af07/documents/123952_20251218192023-1.pdf
・『鰤王(ぶりおう)』鹿児島 東町漁業協同組合
https://www.azuma.or.jp/burioh/
・『海の桜勘(うみのおうかん)』鹿児島県 垂水市漁業協同組合
https://www.city.tarumizu.lg.jp/suisan/koi/miryoku/miwaku/sakana/uminooukan.html

冬期休業のお知らせ

お客様各位

平素より弊社製品をご利用頂き、ありがとうございます。
本年も皆様にご支援頂き、心より感謝申し上げます。

下記の期間を冬期休業とさせて頂きます。

【休業期間】
2025年12月28日(日)~2026年1月4日(日)

新年は1月5日(月)より通常営業いたします。

それでは、来年も引き続き宜しくお願いいたします。

よいお年をお迎え下さい。