Author Archives: kuboseisakusyo

最強寒波 南国和歌山にも到来!

皆さまこんにちは。10年に一度と言われる最強寒波により、電車の立ち往生や車の渋滞他、様々な被害に見舞われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

ここ南国和歌山にも寒波は到来!紀美野町にも雪が降り積もりました。毎年うっすらと積もることはあっても、移動が困難になる程の積雪は久しぶりです。雪が上がった状態で弊社駐車場の積雪を測ってみたところ5.5センチでした。

まずは社員数名で駐車場に積もった雪を取り除く作業をしました。この辺りでは寒さで道路が凍結しそうな時には、急な坂道等に予め役場が融雪剤を設置してくれているので助かります。役場のご担当者さまに感謝!です。

弊社も駐車場の滑りそうなところに融雪剤をまいてこおうと近所のホームセンターに融雪剤を買いに行ったところ、何と売り切れ!運転に気をつけながら和歌山市内まで買いに行ってきました。

社屋前道路の様子

野上八幡宮

和歌山の観光地も雪景色

和歌山城も雪に見舞われました。

テレビ和歌山 2023年1月24日放送


世界遺産で有名な那智の滝では数年ぶりに滝つぼも凍ったそうです。

テレビ和歌山 2023年1月25日放送 

毎年雪に見舞われる高野山はマイナス8.9度と今季最低記録を観測。30~40センチ以上の積雪がありまだ降り続いているとのことでした。

40センチ以上を越える積雪は7、8年ぶりだそうで、1/26(水)10時現時点では高野山行きのケーブルカー(南海電鉄高野線 高野下~高野山間)は終日運転見合わせになっていました。●南海電鉄 大雪による明日(26日)以降の運転見合わせについて

同区間は、急こう配区間で手作業での除雪が必要なため除雪作業に時間がかかるとのことです。作業員の皆さま、どうぞお気をつけて作業なさって下さいね。

久しぶりの雪景色は綺麗でしたが、少し積もっただけでも日常生活に混乱がでています。毎日大雪と生活している方々のご苦労ははかりしれません。

生活に役立つ いろいろ指数

凍えそうな毎日ですが、こんな時こそ温かい鍋や汁物を頂いて体を温めたいです。先日お天気アプリtenki.jp を見ていたところ「鍋もの指数」に気づきました。

画像:( photolibrary ) https://www.photolibrary.jp

洗濯指数や花粉症指数はよく知られ私も時々参考にしていましたが、鍋もの指数は知りませんでした。調べてみますと、鍋もの指数とは日本気象協会(tenki.jp)の独自指標。

  鍋もの指数とは:

気温と風速から算出した体感温度と、湿度などの気象データを組み合わせて算出する指数

寒さや空気の乾燥具合から「鍋料理のおすすめ度」と「どんな鍋が食べたいか」を表しています。数値が大きいほど「鍋が食べたい!」と感じる指数で、数値にあわせて様々な鍋メニューをお勧めします! tenki.jp 日本気象協会

ちなみに本日1/26(木)紀美野町の鍋もの指数は70「まったりピリ辛!坦々鍋など」でした(笑)確かにこう寒いとちょっぴり辛めのものを頂いて体ポカポカになりたいです。

他にも水道凍結指数霜指数風邪ひき指数うるおい指数、まであるとは知りませんでした。このところの寒さで水道の凍結が気がかりでした。この冬の生活に役立ちそうですね。

皆さまも寒さに負けないよう、温かい鍋や汁物、ぜんざいや生姜湯などを頂いて温かくしてお過ごし下さい。


参考:
・WBS和歌山放送 高野山は40センチ以上の積雪 2023年01月25日 17時02分
https://news.wbs.co.jp/180939
・高野山公式ホームページ
https://www.koyasan.or.jp/
・みんなの経済新聞ネットワーク
和歌山県全域に積雪 公共交通機関運休、主要道路も通行止めに 1/25(水) 23:55配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/672a73f97544f60f16f469d20c9cbe1f25920f6b
・南海電鉄 お知らせ 大雪による明日(26日)以降の運転見合わせについて
https://www.nankai.co.jp/traffic/info/230125_3.html
※使用画像:お汁粉 無料写真素材「花ざかりの森」https://forest17.com/ 


新年のご挨拶

よき新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は一方ならぬご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。

おかげをもちまして今年創業60年を迎えることとなりました。これもひとえに皆様のご指導とお力添えの賜物と深く感謝申し上げます。

創業時の心構えを決して忘れることなく、何事にも前向きに取組み、社員一同より一層精進してまいります。

本年も変わらずお引き立ての程どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も幸多き年であります様、また皆様のご健勝を心よりお祈りいたします。

株式会社 久保製作所
代表取締役社長 
久保真由巳

雨衣ひとすじ久保製作所ホームページTOPページ

年越しは、そばよし、サバよし!

皆さまこんにちは。12月は水産合羽製造の繁忙期で追い込み作業が続いておりましたが、ようやく年内作業を無事終えることができました。これでやっと年越し・お正月を迎えることができます。皆さまのご協力に感謝いたします。

年越しサバ

年越しと言えばおそば。和歌山ではここ紀美野町や有田川町など、地域によっては年越しそばの他に鯖を食べて新年を迎える「年越しサバ」の風習があります。


地域によって鯖を丸ごと焼いた「焼き鯖」と「塩鯖」があり、ここ紀美野町では焼いたお頭付き鯖を一尾丸ごと食べるのが一般的です。各家庭で焼いたり、最近では炭火で2~3時間かけて焼き上げる等お店で焼いたものも売っています。

「なぜ年越しにサバなの?」と東京の友人に聞かれて答えに困ってしまいました。調べてみたところ、山間地域では新鮮なお魚が手に入らず日持ちする塩サバ等を焼く風習ができたのではないかと、過去の和歌山経済新聞の記事に載っていました。

我が家ではサバはもちろんですが、カツオを好んで食べています。大きなサバやカツオは食べきれず年越して食べることもあります。

和歌山とサバ

実は鯖は和歌山と縁のあるお魚です。和歌山の郷土料理として有名な「柿の葉寿司」も鯖がメインでその他しいたけやエビの入った押し寿司です。江戸時代に生まれたと言われています。昔は秋祭りなどの行事で食べられていたそうですが、今ではバリエーションもいろいろで鯖だけではなく鯛やサーモンや熊野牛などの具材が使われているものもあるようです。

画像:農林水産省Webサイト うちの郷土料理 和歌山県 柿の葉寿司(かきのはずし)

そしてこちらも有名な「なれずし」。特有の発酵臭があり好き嫌いの分かれるお寿司ですよね。改めて調べてみると和歌山の「なれずし」は日本三大なれずしの一つといわれているそうで、約800年以上の歴史があるそうです。約800年前というと鎌倉時代。

1ヵ月以上塩漬けした鯖を1日がかりで塩抜きして、古米の上に鯖をのせて握ったものをアセの葉等で巻きつけて紐でくくって桶にびっしりと詰め、重石を載せて5日ほど漬け込むとご飯の発酵した特有の匂いがして美味しくなるようです

画像:農林水産省Webサイト うちの郷土料理 なれずし 和歌山県

和歌山のなれずしには「早熟れ(はやなれ)」「本熟れ(ほんなれ)」の2種類がありますが、「はやなれ」は酢を使ってあまり発酵させずに作るためクセが少なくて食べやすく美味しいですよ。

その他、鯖飯(さばめし)があります。

昔、みかんを収穫し、船に積みこむ作業が終わると、あつあつの鯖飯(さばめし)とお酒で、みかんが高値で取り引きされることを祈ったと言われます。桃山町奥安楽川(あらかわ)地区では、祭りや春・秋・冬に各家庭で大勢のお客さんを招く時に今もよく作ります。この地域は奥深く、昔は交通の便が悪かったのですが、紀の川を船で行き来ができました。そのため熊野灘でとれたさばを日持ちするように塩さばにしたものがよく使われました。脂ののりきった塩さばと葉ねぎが混ざり合い、食べると力がつく気分になりました。 -全国学校栄養士協議会 伝えたい秋の⾏事⾷ 和歌山県 鯖飯(さばめし)-

ここ紀美野町のように海から少し離れた土地では、昔は足の早い鯖を手に入れるだけでも輸送上大変だったことでしょう。お塩のおかげですね。

また前回のブログで取り上げた山椒や今回の柿の葉等、先人の知恵と工夫で抗菌・抗酸化作用のある植物を使ってお魚の保存性を高めてくれたおかげで食文化が今に続いていることに心から感謝です。

皆さま、本年も大変お世話になりました。

皆さまがご家族やご友人と年越しそばや年越しサバ、なれずし等それぞれの郷土料理や家庭料理で食卓を囲んで、穏やかな年越し・お正月を迎えられることを心よりお祈りいたしております。


参考:
・農林水産省 うちの郷土料理 和歌山県 柿の葉寿司(かきのはずし)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/kakinoha_zushi_wakayama.html
・農林水産省 うちの郷土料理 和歌山県(なれずし)
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/nare_zushi_wakayama.html
・全国学校栄養士協議会 和歌山県 伝えたい⾏事⾷ 11月〈秋祭り〉鯖飯(さばめし)
https://www.zengakuei.or.jp/gyoji/wakayama_3.html
和歌山県ふるさとアーカイブ 【年越しに食べる物】
https://wave.pref.wakayama.lg.jp/bunka-archive/syokubunka/index.html
和歌山経済新聞 和歌山・有田川町で恒例「年越しサバ」販売 丸ごと食べて新年祝う 
https://wakayama.keizai.biz/headline/1265/
・この味と香りがクセになる!ふるさとの味「なれずし」 一般社団法人 湯浅町観光協会 「海と山の小さなまちの湯浅さんぽ」
https://www.yuasa-kankokyokai.com/article/4906/
※使用画像:雪と南天の赤い実 無料写真素材「花ざかりの森」https://forest17.com/ 



冬期休業のお知らせ

平素より弊社製品をご利用頂き、誠にありがとうございます。誠に勝手ながら、下記の期間を冬期休業とさせていただきます。

休業期間中はご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。

【休業期間】2022年12月29日(木) ~ 2023年1月4日(水) 
※1月5日(木)より通常営業。

この一年大変お世話になった皆様に、心より感謝申し上げます。
厳しい寒さが続いておりますが、お体にお気をつけて、どうぞよいお年をお迎えください。


※使用画像 

クリスマスリース ( photolibrary )  https://www.photolibrary.jp
頭に雪を被ったりんご 無料写真素材「花ざかりの森」 https://forest17.com/ 

 

魚のいい相棒!山椒(さんしょう)と水と電気

皆さまこんにちは。秋も深まり店頭では冬物のコートやジャケットが並びクリスマスケーキの予約も始まりました。ここ紀美野町では実りの秋を迎え山はみかん色に染まっています。今はまだ酸味のある黄緑色から山吹色をした早生みかんがメインです。これから気温が下がるとお馴染みの橙色のみかんが出回ってきます。

柿の方も今は渋抜きのたねなし柿ですがそろそろ富有柿が出始めます。実は和歌山は柿の生産量は日本一。秋から冬にかけてこれからが楽しみです。

和歌山ちりめん山椒

さて先日東京方面から和歌山へ訪れた知人にお土産として和歌山のちりめん山椒をお贈りしたところ「ちりめん山椒って京都じゃなかったんですか?」と返ってきました。

ご飯のお供として皆さんに好まれるちりめん山椒。乾燥させたしらす干しにお醤油等で味付けをして仕上げに実山椒を混ぜたもので、これがあるとご飯が進んで困るという方もいますね。

確かに京都発祥として知られていますが、和歌山も有名です。実はみかんで有名な和歌山有田は原料となるしらすの産地。また欠かせない山椒の生産量は日本一!!です。さらに味付けに重要なお醤油の発祥地は和歌山。このように和歌山のちりめん山椒は3つの県特産物のコラボで作られているんです。各素材について調べたのでご紹介しますね。

使用画像 しらす(左)・しょうゆ(右)  無料写真素材「花ざかりの森」

和歌山の”しらす”

和歌山の主なしらすは紀伊水道の資源豊かな漁場で獲られています。しらすは鮮度が命。水揚げされたしらすはすぐに加工業者によって加工場へ運ばれすぐに釜茹でにされます。しらすの釜揚げは水揚げ産地でしか食べられませんが、足の早いしらすを水揚げ後すぐに釜揚げ加工し、天日干し等少し乾燥させることにより保存の利く「しらす干し」になります。そして「しらす干し」をもっと乾燥させると身近な食材「ちりめんじゃこ」になります。

先日も東洋のアマルフィとして有名な雑賀崎(さいかざき)の旅館に泊まった友人が、朝ご飯の釜揚げしらすのっけご飯の美味しさに感動して何杯もお代わりしたと言っていました。皆さんもぜひ和歌山で本場の釜揚げしらすのっけご飯を食べてみて下さいね。

ちなみにアマルフィとは織田裕二さん主演の映画「アマルフィ女神の報酬」の舞台にもなったイタリアのナポリ南東にある美しい海岸線のことだそうです。行ったことがないのでわかりませんが、ここ雑賀崎(さいかざき)から見る眺めは素晴らしいです。灯台からは淡路島や四国方面が一望できますのでぜひ一度訪れて欲しいところです。

雑賀崎(さいかざき)の風景

 

雑賀崎(さいかざき)の夜景

 

釜揚げしらすのっけご飯(漁り火の宿 シーサイド観潮)

和歌山の“ぶどう山椒

さて欠かせないのが山椒。主役はしらすなのに山椒がないと成り立たず“どちらが主役?”と思う程の存在感です。

和歌山のちりめん山椒

和歌山の山椒は全国生産量の6割を占め、2位以下を大きく引き離して堂々の日本一です。山椒の爽やかな香りが特有の臭みを和らげるため海や川のお魚との相性は抜群です。実は山椒はミカン科の落葉低木。かむとすっと爽やかな柑橘系の香りとともにピリっとした辛みがきます。

この山椒の辛み成分はサンショオールと呼ばれ、食欲増進や基礎代謝上昇、抗菌殺菌効果も高く、古くは薬用として栽培され虫下しとして使われていました。現在も和歌山県で生産されているぶどう山椒は製薬メーカーに納入されています。

一口に山椒と言ってもいろんな種類があります。一番身近な山椒と言えばやっぱりうなぎにかける粉山椒」でしょう。ちりめん山椒に使われているのは「実山椒」。「実山椒」は初夏に収穫されたみずみずしい青い実(青ざんしょう)こと。この辺りでは「ぶどう山椒」と呼ばれていて、収穫時には独特の爽やかな香りが漂ってきます。この「ぶどう山椒」を乾燥させて挽いたものが「粉山椒」になります。

その他にも日本料理には欠かせない「木の芽」として知られている「葉山椒」。高級割烹や懐石料理店で使われている「花山椒」。秋まで樹上で完熟させた山椒を収穫した「赤山椒」があるそうです。

そして硬い幹や枝は「擂り粉木(すりこぎ)」として使われています。このようなことから山椒は捨てるところがないと言われているんですね。

すりこぎ

昔から日本の食文化に欠かせない山椒

縄文時代の土器の中に山椒の実が見つかっていて山椒が利用されていた形跡があることから日本最古の香辛料と言われ、記録としては平安時代の書物に薬用や香辛料として利用されていた記述があるそうです。過去ブログでサケや干物も縄文時代から食べられていたと紹介しましたが、もしかすると魚の臭み消し等に山椒と合せて食べられていたのかもしれませんね。

ちなみに山椒と呼ばれるようになったのは江戸時代前半。それまではハジカミと呼ばれ当時から吸い口や佃煮等様々な料理に利用されていたようです。江戸時代後期の料理番付『日々徳用倹約料理角力取組(ひびとくようけんやくりょうりすもうとりくみ)』に載っている魚類方・前頭五 「まぐろ剥(すき)身」(鮪の剥き身の醬油煮)に山椒の葉があしらわれていました。

当時相撲番付のように“大関”を筆頭として東西に分け、順位をつけて優劣を競うという料理番付が庶民に受けて大隆盛だったそうです。確かテレビドラマにもなった人気の時代小説「みをつくし料理帖」(ハルキ文庫)にも主人公の料理が料理番付に載るという話がありました。

豆腐の田楽に山椒の葉が使われてた記録も残っています。京阪では山椒の葉を擦って白味噌に混ぜたものを塗り、江戸では赤味噌に山椒の葉をそのまま載せて焼いたそうです。東西文化の微妙な違いがあって面白いですね。

Copyright(C) 2016-2022日本食文化の醤油を知る

調べて見ると日本各地の郷土料理にもお魚と山椒の組み合わせた料理がありました。滋賀のこあゆの山椒煮、江戸時代から続く福島のにしんの山椒漬け等です。

ぐるりと海に囲まれ海の幸を頂いてきた日本。お魚の腐敗を防いだり臭みを取り除いたり、味付けに山椒を上手く活用する食文化が昔からずっと根付いていたのですね。

和歌山の“ぶどう山椒”に世界が注目

ちりめん山椒の他、味噌やポン酢等家庭で使いやすい調味料に加工された商品がたくさんあります。珍しいところでは山椒カレー山椒アイスなど。また海外でも和歌山のぶどう山椒が柑橘系の香りのある刺激的な実として高い評価を受けているそうです。

山椒の効果・効能 まとめ

・柑橘の爽やかな香り
・魚の臭み消し
・魚の腐敗防止(保存)

・殺菌
ピリッとした辛み
・味付け

小さな実がもたらす幅広い効果・効能に改めて驚きました。お魚とは切っても切れないいい相棒としてこれからも素材のコラボが楽しみです。

しらすを獲る漁師さん、山椒の生産者さん、お醤油屋さんに感謝です。早速何か頂きたくなりました。皆さまもぜひちりめん山椒をはじめ和歌山の山椒加工品を食べてみて下さいね。

魚のいい相棒!山椒(さんしょう)と水と電気

今回昔から山椒を利用する等魚の保存で苦労してきた日本の食文化に触れ、漁師さんが獲ったお魚を新鮮な状態で私たちが頂くことができるのは冷凍や冷蔵で保存されているおかげだと改めて実感しました。

水と電気のおかげで氷ができ、新鮮な海産物が市場に流通して私たちの食をはじめ毎日の生活が支えられていることに心から感謝です。




参考:
・「からだにおいしい野菜の便利帳」P189山椒 高橋書店 板木利隆監修
・『日々徳用倹約料理角力取組(ひびとくようけんやくりょうりすもうとりくみ)』に載っている魚類方・前頭五 「まぐろ剥(すき)身」
Copyright(C) 2016-2022日本食文化の醤油を知る 筆名:村岡 祥次
http://www.eonet.ne.jp/~shoyu/mametisiki/reference-17d.html
 ・
豆腐の田楽に山椒(画像) Copyright(C) 2016-2022日本食文化の醤油を知る 筆名:村岡 祥次
http://www.eonet.ne.jp/~shoyu/mametisiki/reference-15b.html
・住友林業 きこりんの森 森の図書室 「森と歴史 山椒と日本人。」
https://kikorin.jp/contents/library/history/000181.html
・爽やかな香りとしびれる辛みが魅力の「山椒」の話。食材・料理2021.04.22
https://www.educe-shokuiku.jp/news/food/%E7%88%BD%E3%82%84%E3%81%8B%E3%81%AA%E9%A6%99%E3%82%8A%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%B3%E3%82%8C%E3%82%8B%E8%BE%9B%E3%81%BF%E3%81%8C%E9%AD%85%E5%8A%9B%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%B1%B1%E6%A4%92%E3%80%8D%E3%81%AE/
・ぶどう山椒の歴史  
https://budo-sansho.com/about/history.html
※使用画像 しらす・しょうゆ   無料写真素材「花ざかりの森」https://forest17.com/ 


10月の「コレクボ」- あっ!これ久保(うちの)合羽や!-

皆さまこんにちは。食欲の秋、いかがお過ごしでしょうか。さて、今月テレビなどメディアで見かけた弊社製品情報「コレクボ」-あっ!これ久保(うち)の合羽や!-を3件ご紹介させて頂きます。

シーエース 10/22付 毎日新聞

10/22付の毎日新聞記事で愛媛県のマダイやヒラメ養殖業者さんがシーエース胸付ズボン(カラー:コバルトブルー)を着用下さっているのを発見しました。

記事によると最近の円高で養殖魚のエサとなる魚粉の価格が高騰し、養殖業者さんは皆頭を抱えているとのこと。通常養殖魚のエサはカタクチイワシを原料とした輸入物の魚粉、小麦粉、大豆油かす等を配合して作られているそうですが、その愛媛県の養殖業者さんは魚粉を使わず白ごまと大豆油かすに変えた新しいエサを飼料メーカーさんと共同開発中だそうです。

困難にぶつかっても工夫して新しい取り組みに挑んでいる愛媛県の養殖業者さん。応援しています。

掲載:2022年10月23日 毎日新聞


シーエース(胸付ズボン)

シーエース 10/21放送 TBS 『THE TIME』今食べたい!旬の炊き込みご飯

朝のニュース番組『THE TIME』の「今食べたい!旬の炊き込みご飯」のコーナーでレポーターさんがシーエース胸付ズボン(カラー:コバルトブルー)を着用下さっていました。山口県下関彦島はカキの産地で彦島牡蠣として知られているそうです。地元の牡蠣小屋さんが名物「牡蠣飯」を紹介していました。とても美味しそうで食べてみたくなりました。

シーピープル 10/23放送 日本テレビ『DASH 0円食堂~高知県高知市~』

お馴染みTOKIOのメンバーが全国各地で人と自然と触れ合いながら様々なテーマにチャレンジしていくバラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』。その1コーナーDASH0円食堂で2007年当時エガニ漁師の方と俳優の国分太一さんが一緒に漁に出かけるシーンがあり、お二人がシーピープル胸付ズボン(カラー:ライムイエロー)を着用下さっていました。ライムイエローは目立つのですぐにわかりました。

DASH 0円食堂は、お馴染みのメンバーが全国各地で出荷できない食材や廃棄される食材を見つけてはそれを美味しい料理に変身させる料理旅番組です。

見かけが悪くて売れない果物、規格外で売れない野菜、採れすぎて価格調整のため廃棄される食材等もったいない食材がたくさんありますね。

経済が回るにはやむを得ないことなのかもしれませんが、何らかの解決方法を見出してこのような食材がうまく活かされる社会になればと、番組を見て改めて思いました。

シーピープル(胸付ズボン)
https://tver.jp/lp/episodes/epngb9n9h7?p=719
外部サイトTverへリンクされます。登録しなくても視聴は可能です(シーピープルを着用下さっているお二人は11:57秒~)。

弊社製品をご利用頂きいつもありがとうございます。毎日のお仕事のお供としてお役にたてとても嬉しいです。皆さまが安心して活動できる製品をお届けできるよう社員一同頑張ってまいりますので引き続き宜しくお願いいたします。どうぞお気をつけて毎日頑張って下さいね。応援しています。

今日も水産用レインウェア(水産合羽)作ってます!

皆さまこんにちは。日中はまだまだ暑いですが朝晩涼しい風が吹いて、夜になるとこおろぎの鳴き声が聞こえるようになりましたがいかがお過ごしでしょうか。お店には梨やぶどうが並びそろそろ秋ですね。

さて、今回は主力の水産用レインウェア(水産合羽)の製造工程についてご紹介したいと思います。

水産用レインウェア(水産合羽)パーツ一覧

洋服と同じ形ですが、防水仕様にするために主材料の生地を含め30以上ものパーツから成り立っています。

パーツは主材料の生地のように弊社がメーカーにオーダーした特注品を含め、それぞれメーカーから取り寄せています。これらのパーツを工程順に職人が一つ一つ丁寧に手作業で溶着・縫製する等して取り付け、ウェアを仕上げていきます。

主材料生地
副材料ミシン糸、ウエストゴム、袖口ゴム、脇ゴム、タフタ、水止めテープ、接着テープ、ファスナー、面ファスナー、肩つりバンド、ワンタッチバックル、3本線バックル、背カン、アイレット、ハトメ(フードひも通し)、カシメ、プラホック、フードひも、サイズネーム、製品名マーク、転写マーク、ワッペン、長靴
付属品 黒平ゴム、赤平ゴム、補修布
補助材料包装袋、化粧箱、製品チラシ

品質管理基準

弊社では製品の防水性・耐久性・機能性・美しさを保つために独自の品質管理基準を設定しています。例えば主材料である生地は弊社が生地メーカーにオーダーしていますが、使用する生地の基準は次のとおりです。

【主材料】生地                                          
・当社指定の規格(糸打ち込み本数1㌅角に縦42本横42本)であること。
・生地厚が当社指定の厚さであること。
・汚れ、キズ、へこみ、色ムラ、異物の混入、糸吊り、構造不良等、欠陥のないもの。

生地裏を拡大鏡で確認し、1㌅角内に糸打ち込み本数が縦42本、横42本であれば生地としては合格にしています。納品される生地は弊社がオーダーした特注品のため、生地両面の状態が全て均一とはいかないこともあります。延反時に目視で確認していますが、非常に繊細でわかりにくいため縫製段階で発見することもあります。

色について

生地色も生地メーカーにオーダーしています。オーダーする際はDIC・パントーン色見本を使用しています。現在取り扱っている色は30種類(2色を含めると45種類)。人気のカラーはコバルトブルー、ライムイエロー、ピーコックブルー、白、等です。

水産用レインウェア(水産合羽)製造工程

それではいよいよウェアの製造工程についてご紹介いたします。

① 製造指示書作成
ご注文に基づき製造する型(サイズ・色・数量)を決定します。

② 配置図作成(型データ)
製造指示書に基づき専用ソフトウェア上に型を最適に配置します。

③ 裁断プラン設定(カットデータ)
配置図(型データ)を裁断用ソフトウェアで読み込み最適な裁断の順序と方向を設定します。

④ 型紙作成
②の配置図をロールペーパーに出力します。

⑤ 生地準備
ロール生地を裁断機上にセットします。



⑥ 延反(裁断用生地作成)  
延反機を使ってロール生地を延ばしながら指定の間隔でカットし、裁断用生地を作ります。ロール紙からA4サイズの紙を30枚作るようなイメージです。生地の種類と厚みによって異なりますが例えば1ロールで上衣は20枚、胸付ズボンなら30枚分裁断用の生地を作ることができます。

⑦ 裁断用生地上に型紙配置
延反台上の生地に④の型紙を配置します。

⑧ 裁断
延反台上の生地を型紙ごと裁断機へ移動し裁断機にセットします。いよいよ裁断です。
④で作成した型紙ごと生地を裁断します。

⑨ 縫製・仕上げ
ここからは製品によって異なります。

 

袖付け

ワンタッチバックル取付け

ファスナー取付け

オーダーメイド製品について

以上が通常の水産用レインウェア(水産合羽)製造工程です。この他に弊社ではお客様のお好みにあわせてカスタマイズするオーダーメイド製品も製造しています。大きなサイズやお子様用の製品、組織団体様用に指定ロゴ・ネーム入れ製品等もお作りしていますので宜しければご相談下さい。

溶着の精度を高めるために最善を尽くす

今回製造工程をご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか。
先代の頃から水産合羽は裏から見ると技術力がわかると言われていました。弊社は来年で60周年を迎えます。先代が築いてきたものづくりの技術力と信頼を守るためになくてはならないのが高精度の溶着です。

生地と生地を溶着する際、部位によっては金型の長さもあり左右のバランスが非常に難しい場合があります。均一な溶着ができてないとウェアに力がかかった時に生地に負担がかかり過溶着部分が破れる原因になます。逆に溶着が不十分なところは剥がれやすくなります。前後左右のバランスに気をつけながら金型を高周波ウェルダーに設置し、均一な溶着になるよう注意深く作業しています。

溶着の精度を高めることが防水に繋がります。雨や海と共に生きていくお客様が“水”から身を守り(防水)精一杯それぞれの活動ができるよう、社員一同技術力アップを目指して日々努力していきたいと思います。

 

毎日新聞「(連載)和歌山のワザ」に弊社と「かるらく快適くんⓇ災害用SP」が掲載されました

お客様各位

平素より弊社製品をご利用頂き、誠にありがとうございます。このたび弊社と「かるらく快適くんⓇ災害用SP」が、毎日新聞の連載コーナー「和歌山のワザ」に掲載されましたのでお知らせいたします。

掲載:2020年8月1日 毎日新聞 和歌山


連載「和歌山のワザ」
中小企業ならではのこだわりの技術、それを生かした自慢の製品や商品。「1社1元気技術」として和歌山県に登録されている“和歌山のワザ”。その現場を訪ねます。

「かるらく快適くんⓇ災害用SP」は、弊社の加工技術を駆使した、風水害の救助・復旧活動におすすめの「ウェア一体型防水ソックス・胸付きズボン」です。

風水害に備え、県内外の消防・救助隊の皆さまにご利用頂いております。
災害現場での活動時に着用すると、足が直接汚水・泥水にさらされず、濡れず汚れませんん。

救助や復旧に関わる皆さまが、ケガや感染症リスクを防ぎながらストレスなく精一杯活動できるように!との思いから開発いたしました。ぜひご利用下さい。

現在全国各地で非常に激しい警報級の雨や雷雨・竜巻などが発生しているようです。皆様くれぐれもご注意下さい。備えがあれば何よりです。

以上

 

夏季休業のお知らせ

お客様各位

平素より弊社製品をご利用頂き、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を夏季休業とさせていただきます

休業期間中はご不便をお掛けいたしますが、何卒ご了承下さいますようお願い申し上げます。

【休業期間】2022年8月11日(木) ~ 8月15日(月) 

それでは皆様、突然の雨にお気をつけてお元気に夏をお過ごし下さい。

以上

※画像:( photolibrary )  https://www.photolibrary.jp

夏バテにはやっぱりうなぎ。土用の丑の日「うなぎに感謝の日」

皆さま、こんにちは。
全国的に猛暑日が続いていますね。こんな時は皆さん奮発してうなぎを頂きたいところでしょうか。コロナの影響による生活スタイルの変化で、お家で家族と食卓を囲む機会が増えてきたこともあってうなぎの人気が高まっているようです。週末家族での外食が、お家でのたまのいわゆるプチ贅沢=うなぎに変わったのかもしれませんね。

日本全国猛暑日増でみんなバテ気味に?!

以前に比べると暑くてたまらないと感じることが多くなりましたが、皆さんはいかがでしょうか。蒸し暑さが増し、不快指数が増してバテぎみになっている?!というのもあるような気がします。確かに昭和の頃から暑い日はありましたが暑くても33度くらいでしたでしょうか。最近のように35度を超える猛暑日があたりまえになり、所によっては40度近くまで上がったり、北海道でも35度を超えるようになってきました。バテぎみになるのも当然ですし、疲労回復にうなぎが好まれるのも当然ですね。

日本全国気温もうなぎの価格も上昇中?!

このところうなぎは年々お値段が上がっているように思います。数年前までは1パック千円程度のものが2千円近くに。少し大きめになると3千円程度でしょうか。生産地も鹿児島産か中国産を見かけることが多く、台湾産や愛知産はスーパーではほとんど見かけなくなりました。

貰って嬉しいうなぎ、人気も上昇中?!

庶民には敷居の高いうなぎですから、お中元やお歳暮に贈られると嬉しいですよね。うなぎが一番喜ばれる!と毎年お遣いものにはうなぎにしている人も結構増えているようです。調べて見ると主要百貨店のお中元人気ランキングの上位にうなぎ関連商品が入っていました。

高島屋さんではお中元人気ランキング総合で第4位。お惣菜カテゴリーでは第1位うなぎのかば焼き、第3位うなぎおこわ、第5位うなぎおこわ、とうなぎが占めていました。三越さんでは人気の海産物・水産加工品カテゴリーの1位~3位までうなぎのかば焼きが占め、伊勢丹さんでは1位と3位の上位にうなぎの蒲焼が入っていました。※いずれも2022年7月中旬時点。

『土用の丑の日』2022年は7月23日(一の丑)と8月4日

「春の虹蜺(げいご)」歌川国芳(個人蔵)

調べて見ると今年の土用の丑の日は7月23日(一の丑)と8月4日。土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が広まっていったきっかけは諸説あるようですが、有力な説は江戸時代、売上不振の続くうなぎ屋さんを助けるために多才な偉人平賀源内さんが土用の丑の日に宣伝したことがはじまりと言われています。

江戸時代、丑の日には「う」の付く食べ物を食べるといいという風習に目をつけた平賀源内さんが、売上不振の続くうなぎ屋さんを助けるため、土用の丑の日に「本日、土用の丑の日」とうなぎ屋さんに張り紙をして宣伝し大盛況だったことがはじまりと言われているそうです。平賀源内さんの宣伝(販売促進)から始まったとは知っていましたが、もともとあった風習をうまく活用して江戸の庶民に新しいちょっとした楽しみの機会を提供したことが、今に続いているのですね。

日本人は大昔からうなぎを食べていた?!

日本人が鰻を食べ始めたのは新石器時代の古墳などから出土する多くの水産生物の骨の中に鰻の骨もあったことから、縄文時代からではないかと言われているそうです。記録としては「万葉集」(4~8世紀)の中に、歌人大伴家持さんが夏バテで痩せてしまった友人石麻呂さんにうなぎを勧めた歌が残っていました。また醍醐天皇(885~930年)が選んで集めた薬物の本の中に水産生物としてムナギ(ウナギ)があげられていたそうです。日本人は大昔から夏バテによい滋養食材としてうなぎを食べてきたのですね。

「石麻呂に吾れもの申す夏痩せに吉しという物ぞ武奈伎(ムナギ=うなぎ)とり食せ(めせ)」
(訳:石麻呂よ、夏痩せによいという、うなぎをとって食べなさい)大伴家持

「う」のつく食べ物

ちなみに「う」のつく食べ物としてはうなぎの他に、うどん、瓜(きゅうり、ニガウリ(ゴーヤ)、スイカ、かぼちゃ、ズッキーニ等)、梅干し、土用しじみ、土用たまご等だそうです。身近なメニューとしてはやっぱり梅干しときゅうりを添えて頂く冷やしうどん等がよさそうですね。

「うなぎ」と「梅干し」は禁断の食べ合わせ?

ここで気になるのが「う」のつく食べ物に「うなぎ」と「梅干し」があることです。ご存知のとおり食べ合わせの悪いの組み合わせとして知られていますね。
何とこの「うなぎ」と「梅干し」の食べ合わせが悪いというのは科学的根拠がないという説もあるようです。家にあった栄養学本には食材うなぎの説明として次のように書かれていました。

うなぎときゅうりの酢の物はビタミンCや食物繊維を補えるメニューです

引用:あたらしい栄養学(高橋書店)

きゅうりの酢の物とは合うとのこと!梅干しも酸っぱいクエン酸ですよね。ちなみに和歌山名産である南高梅と鰻を使って禁断の食い合わせに挑戦した加工品も発売されていました。
紀州南高梅ひつまぶし

食べ合わせの悪い組み合わせの代表のようなうなぎと梅。この考えをひっくり返すのはなかなか難しい?でしょうか。なお、本ブログをご覧になった皆さんが食べ合わせに挑戦なさる場合はあくまで自己責任にてお願いいたしますね。

うなぎの現状とこれから

うなぎの人気が高まる一方で、近年養殖するためのうなぎの稚魚であるシラスウナギの漁獲量は減っているとのことです。原因は海や川の環境の変化、過剰な漁獲、生育環境の悪化等が指摘されているそうです。資源保護の観点から水産庁では養殖池に入れる稚魚の制限量1年の上限が21.7tに制限しているそうです。

今年に入ってから物の値上りで、ガソリン代等燃料をはじめうなぎを捕る人も売る人も厳しい状況に追い込まれていることは想像できます。うなぎの値上りもやむを得ない状況なのかもしれません。稚魚の漁師さんをはじめ、養殖業者さん、加工販売業者さん等、小さな稚魚が大きなうなぎのかば焼きになるまでの行程や営業の努力をして下さっているおかげで、私たちは美味しいうなぎを頂くことができることには感謝したいと思います。

次世代のうなぎに期待『人工シラスウナギ』

とはいえこのまま価格が上がり続けると、私たち庶民にとって益々敷居が高くなりそうそう食べられないものになっては悲しいです。江戸時代から続く土用の丑の日風習も、日本の食文化の今後が心配になってきます。

そんな中、希望のあるニュースもあります。シラスウナギの安定供給を目指して「人工シラスウナギ」の生産が取り組まれ、成功しているそうです。稚魚になる前のニホンウナギを仔魚(しぎょ)と呼ぶそうですが、仔魚(しぎょ)はこれまで液体状の飼料でのみ育成が可能でしたが、今年水産庁の委託事業で国立研究開発法人 水産研究・教育機構をはじめとした共同研究により開発した乾燥粉末化した飼料で、シラスウナギの稚魚になるまで育成することに成功したそうです。

稚魚を穫り過ぎず、生産量を安定させ、供給量を安定させ、価格が高すぎないようにするにはどうすればいいのでしょうか。私にわかるのは、稚魚が減った原因を調査して改善する、そして稚魚の養殖等新しい方法を考える、そして世界的な乱獲やひとりじめをやめること、でしょうか。

大昔からうなぎを食べる食文化を持つ日本人の一人として、私たち庶民がこれからも疲労回復にたまにうなぎを頂くことができれば嬉しいです。そして元気をくれるうなぎに感謝したいです。土用の丑の日は疲労回復にうなぎを頂ける日であると同時に、私はうなぎに感謝の日としたいです。


(引用)

※あたらしい栄養学(高橋書店)食材うなぎ

(参考)
※はじめての万葉集 県民だより奈良 平成28年7月号
https://www.pref.nara.jp/44177.htm
※三河淡水グループ うなぎに関する豆知識
http://www.mikawasuisankakou.jp/knowledge/history.htm 
※紀州南高梅ひつまぶし
https://premier-wakayama.jp/items/1067/
※国立研究開発法人水産研究・教育機構
プレスリリース「新たに開発した乾燥飼料でニホンウナギ仔魚をシラスウナギまで育成することに成功」
http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2021/20220214/
※主要百貨店お歳暮ランキング
高島屋 https://www.takashimaya.co.jp/shopping/gift/summergift/category_rnk.html
三越 https://mitsukoshi.mistore.jp/chugen/ranking/index.html?rid=3b7a2d7011554707bc34d256c8c56c02
伊勢丹 https://isetan.mistore.jp/chugen/ranking/index.html?rid=07bf1606d6794fe9a1d796e40bfa0cb3
※プレミア和歌山 紀州南高梅ひつまぶし 
https://premier-wakayama.jp/items/1067/
※じゃらん【土用の丑の日】2022年はいつ?7月・8月にうなぎを食べる意味や由来、風習など
https://www.jalan.net/news/article/551321/
※画像:( photolibrary ) https://www.photolibrary.jp